双子で始めた焼肉屋から世界へ
弊社は2010年に株式会社ふたごを創業し、東京五反田で「
大阪焼肉・ホルモン ふたご」1号店をオープンしました。社名の「ふたご」は創業者の社長と副社長が双子の兄弟であることに由来しています。その後、海外進出を見据えて「株式会社FTG Company」に社名を変更し、現在はアメリカ、中国に店舗を拡大しています。
また、「大阪焼肉・ホルモン ふたご」以外にも「
GREEN BROTHERS」「
大阪餃子専門店 よしこ」など複数のブランドを立ち上げ、
お客様に感動を与えられるような多種多彩な事業展開を目指しています。
2021年からグループ共通ポイントが貯まるポイントサービス「
F-POINT」をスタートしました。会員カードのデジタル化により、お客様の来店動向を可視化してマーケティングに活かしたり、ポイント制度の追加やクーポン配信によりお客様に特典を楽しんでいただけるようになりました。接客の中にアプリのご案内を折り込むことで、ダウンロード数は現在も着実に伸びており、累計ダウンロード数は20万人を突破しました。(2023年12月中旬)
現在はフランチャイズ展開に力を入れていて、これまでフランチャイズ展開していなかった「大阪餃子専門店 よしこ」と「GREEN BROTHERS」も来期からは積極的に打ち出していきます。
連携可能な決済端末の豊富さと拡張性
2020年までは他社のレジを利用していましたが、レジのデータを取得するには依頼後、数か月かかったり、修理にも都度費用がかかったりしていた為、データ取得が容易で、初期導入コストが低い、タブレット型POSレジへの入れ替えを検討しました。
いくつかのレジを比較検討する中で、他社のレジではその会社の決済端末を利用しなければならないという縛りがあり、その中に希望する決済ブランドがないというところが懸念材料で、最終的にはそのような縛りがなく、弊社の求める決済ブランドが使えるスマレジに決定しました。
また、APIが公開されているため、データの外部連携の自由度が高いところも魅力でした。弊社は変化スピードの速い会社ですので、何か変化が起きた際に柔軟に対応ができることが重要でした。
どこからでも簡単にメニュー変更が可能
他社のレジでは本社にあるパソコンのソフトからメニューのマスタ変更を行い、確定させた情報を全店舗に配信していました。その作業画面が馴染みのないUIでわかりづらく、間違えれば全てデータを消してしまうという危うさも孕んでいました。そのため、当時は全業態全店舗のマスタ変更や追加を私1人で行っており、工数がかなりかかっていました。本社にいなければマスタを変更できないという場所の制約もあり、不便を感じていました。
スマレジに変えたことによって、わかりやすいUIで簡単に操作ができ、またクラウドサービスなので場所にとらわれず、現場のエリアマネージャーでもメニューの変更や追加ができるようになりました。
また、教育コストも削減できていると感じます。最初はスマレジのセットアップトレーニングを受け、自社で作成した資料を社内で配布し、本部でレクチャー会を行っていましたが、10店舗を超えるあたりからはエリアマネージャーにも知見が溜まり、各店舗にレクチャーを行ってもらうようにシフトチェンジしました。
弊社はウェイターも利用しているのですが、ハンディの使い方はアルバイトスタッフの方でも直感的に操作ができているようで、早く覚えていただけます。そのため、教育にかける時間は圧倒的に削減できたと思います。
基幹システムとの連携で複数のサービスを統合
弊社では
DWH(※)を外部の開発ベンダーと構築し、勤怠、売上、会員、仕入れなどのスマレジから取得できるデータを連携し、基幹システムとして利用しています。
多くの飲食店で同様の状況だと思いますが、費用や使い勝手の観点から複数のサービスを取り入れて運用していますので、各サービスの管理画面を見に行ったりアカウントの発行をシステムごとに行うという作業が多くなる傾向にあります。そのため、事務作業が多くなり、本部はデータを見て店舗に対して教育を行い、店舗は運営に集中するという本来の役割を果たせていませんでした。
スマレジから取得したデータは主には加工して弊社が見やすい帳票に出力しています。エリアマネージャーはスマレジの管理画面から各店舗のリアルタイムの売上を見ているので、リアルタイムの状況を確認したい場合はスマレジから確認するなど、使いどころを分けています。
※DWH(データウェアハウス):さまざまなシステムからデータを集めて整理するデータベースのことを指します
営業に集中できるシステムづくりと接客の質向上
大阪餃子専門店 よしこで、
モバイルオーダーを導入しております。実はモバイルオーダーの導入には懐疑的な意見も社内で上がっていました。モバイルオーダーを導入することによって接客サービスの質が低下してしまうのではないかという見方があるからです。
一方で、私は
ご注文をモバイルオーダーでいただくことで、スタッフがお客様にお肉を焼いている時間や商品をお持ちするというご注文以外の時間でのコミュニケーションに時間を費やすことができると思っています。注文を受ける以外の接客の時間を雑談の時間にするのではなく、せっかくお客様と会話できるタイミングなので、商品や自分自身、会社を売り込む時間にするべきだと思いますし、そのような教育を今後は行っていきたいですね。
API連携で自社に合った運営を実現
多店舗展開している企業はレジ入替の際に新しくPOSレジへの乗り換えがあるとなると大きな不安を感じると思います。スマレジは導入までのスピード感が早く、いい意味で操作性がシンプルで初期コストを抑えることができるのでトライアルから始めやすいです。
また、他社のレジはAPIを公開していないので参入サービスが少なく、実現したい運用があっても限られたサービスの中で選択を強いられます。そのため、運用自体をシステムに合わせなければなりません。スマレジには連携サービスが多く、APIを使えば自社でも柔軟に開発ができるところが良さだと思います。今後は「F-POINT」とスマレジを連携させて会員データの統合を図っていきたいと思います。