幅広い年齢層のお客様に親しまれる「GREEN CAFE」
弊社は愛知県の東三河と静岡県の遠州地域で、ガス事業を中心に展開する会社です。
その子会社としてホテル・飲食店事業を担う株式会社サーラホテル&レストランズにて、「ホテルアークリッシュ豊橋」を2008年に開業しました。
ホテルの洋食部門がフレンチやビストロなので、サテライト店舗という形でよりご利用いただきやすいカフェ・レストラン事業も展開しています。「GREEN CAFE」や本格四川料理と洋食のお店「T GARDEN by A.R.T.」、「浜松四川飯店 西塚店」、「Chinese Dining 謝謝 駅前店」など複数の店舗を運営しています。
それぞれの営業スタイルに合わせてスマレジ・ウェイターのハンディ機能やキャッシュレス決済のスマレジ・PAYGATE、セルフオーダーのサービスを取り入れており、
2023年に新たにスマレジの券売機を「GREEN CAFE」で導入しました。
モーニングは50代以上の方、ランチは館内や近隣で働くビジネスマンや主婦層、カフェタイムは20〜40代のお客様に多くご利用いただいています。
株式会社サーラホテル&レストランズ 外食グループ 支配人 久田様
クラウドシステムでどこからでもデータにアクセス
2019年にスマレジを導入するまでは別のレジを利用していました。
そのレジはデータを更新する際に、レジ本体があるお店に足を運んでフロッピーディスクを挿入する必要があり、その作業が非常に大変でした。
そこで、商品名の誤表記や価格の登録ミスなどが起こった際もリモートで修正することができるクラウド型POSレジに切り替えることにしました。
他社のレジとも比較検討した結果、当時から担当してくれている営業の方の運用相談などのサポートが手厚かったため、スマレジを導入することに決めました。実際に利用してみると、やはりパソコン1台でどの店舗のデータもタイムリーに確認や更新ができるところが便利ですね。
POSデータを活用し、収支改善へ
(1)自動釣銭機導入で締め作業が月13時間減スマレジ導入と同じタイミングで
自動釣銭機を導入しました。閉店後の締め作業が圧倒的に早くなり、スタッフの締め作業の負担軽減と人的コスト削減に繋がりました。締め作業だけで
1日約30分時短になったので、月換算で約13時間の工数削減に繋がっています。また、スタッフが現金の受け渡しをすると、受け渡しミスが発生することもあるため、そのたびにどの会計でミスが起こったかを特定するのに約1時間はかかっていました。今はそのような生産性のない時間もなくなり、前向きな営業スタイルを維持できています。
(2)豊富な分析機能で収支改善に役立てる
スマレジの管理画面ではABC分析や時間帯、商品別など、売上に関する情報をよく見ています。売れ筋メニューとそうでないメニューを確認して、傾向と対策を考えたり、仕入れ価格が高騰しているので、価格と原価が見合っているのかを正しく把握するためにABC分析は欠かせませんね。
また、時間帯別売上から、お客様の入り状況を見て開店時間が適正なのかなどもチェックしています。このような指標が店舗の収支改善に非常に役立ってますね。
メニューを写真で表現し、お客様へ視覚的情報を伝える
「GREEN CAFE」は、モーニングからランチ、夕方までのカフェ営業をする店舗で、レジでの事前注文・決済を行い、商品が出来次第取りに来ていただくスタイルで営業しています。 ランチタイムにはパスタやカレー、サラダやカフェ丼などを提供しており、週替わりで内容がかわります。
メニューの差し替えの発生頻度が高いため、紙のメニューでは写真を掲載せず、文字で伝えることに留まっており、料理のクオリティーをお客様に伝えられていないことに課題を感じていました。
また、写真がないことにより、どのメニューを注文しようか迷われたり、レジ前でスタッフにどのような料理かとご質問をいただくことにより、特にランチタイム時はレジに長蛇の列ができていました。
そこで、メニュー写真をお見せすることと、ランチタイムのレジ渋滞を緩和し、お客様のストレスを減らすことを目的として券売機を導入しました。
注文・会計待ちの列を緩和、お客様満足度が向上
(1)券売機をキャッシュレス専用機としてレジ混雑を緩和スマレジPOSと券売機それぞれを
スマレジ・PAYGATEに連携させてキャッシュレス決済に対応しているのですが、券売機はクレジットカード、QRコード決済でお会計する方用、有人レジでは現金と電子マネー決済でお会計する方用という使い分けをしています。
レジ対応が2箇所になったことで
対応スピードがあがり、列を見てお客様が帰ってしまったり、待ちきれなくて列から離脱してしまうという機会損失を減らせています。何よりも、お客様の
待ち時間を減らせていることでお客様満足度の向上にも繋がっています。
(2)メニューの写真表示で高単価メニューも注文いただけるように
毎週メニューの更新作業がありますが、券売機の管理画面からメニューと写真を差し替えるだけなので作業がとても簡単です。
初めて来られたお客様が「ハンバーグランチ1,380円」、「パスタランチ970円」というメニューを見た時に、写真がなくイメージがつかないと、人間心理的にいきなり高いものは注文しづらいと思います。パスタランチは単価的にも1,000円しないのでよくご注文いただいていました。それが、券売機でメニュー写真を表示できるようになってからは1,000円台のメニューも多くご注文いただいているので、客単価アップに繋がっています。
ボタンのサイズを自由に変えられたり、おすすめメニューを大きく表示したり、レイアウトのカスタマイズ性が高いところも良いですね。
(3)スタッフの気持ちに余裕ができ、レジミスの軽減にシンプルに対面レジの回数が減ったこともありますが、券売機との決済手法の切り分けがあるので、対面レジでは「現金」と「電子マネー」で決済したいお客様がほとんどです。そのため、スタッフがたくさんある決済方法の中から正しいものを選択しなければならないという
心理的負担が減り、接客にもゆとりが出ています。また、
料理提供の効率を上げることにも繋がっています。注文・会計スタッフは会計のみならずドリンクメイクや軽調理も行います。注文・会計業務が券売機に分散しているおかげで他の作業に時間を回せるようになりました。
店舗スタッフからも券売機には料理写真が入り商品説明もスムーズに行えるようになったことや、決済方法の切り分けができたことで、レジミスなどの事故も減り作業の効率化を感じているという声をもらっています。
(4)来店見込みが未知数のイベントでも対応可能に券売機導入のタイミングに豊橋市全体での大型イベント参画が重なり、工数を減らすどころか月の売上が約3倍になるほど多くのお客様にご来店いただきました。この対応が有人レジのみであればとても対応しきれなかったと思います。今後、電子決済も対応できるよう改修されれば、本格的に券売機を中心とした決済を推進し、有人レジでの工数を日当り4時間程度削減できる見込みとなります。
GREEN CAFE 注文・会計エリア
レイアウトをカスタマイズし、さらにお店を魅力的に表現
まだ券売機の機能をフルに活用できていないです。
券売機は自由にレイアウトを変更できるので、イベント告知を表示したり、かき氷などの季節のメニューをうまく表現してお客様に「GREEN CAFE」の魅力を最大限お伝えしていきたいと思っています。
また、現在は券売機での会計が3割に留まっていますが、将来的には8割を目指していきます。ここ数年で、現金を扱わない完全キャッシュレスのお店が増えて来ていますが、私たちの店舗は地方にあり、ご高齢のお客様もいらっしゃるため現金を全く取り扱わないことは現時点では難しいです。時代の変化とともにできる範囲でキャッシュレス決済の比率を上げていこうと考えています。
システム導入で時代の変化に対応できる経営を
弊社は5店舗飲食店を持っていて、お店の営業スタイルが違うので、お店が抱える課題や、お店に来てくださるお客様に合わせて、券売機やセルフオーダーを取り入れています。
課題は回転率なのか、お客様が少ないことなのかなど、お店によって全く違うと思うので、課題解決にアプローチできるシステムを使っていくことが重要だと思います。
「GREEN CAFE」では長蛇の列ができることによる顧客満足度の低下という観点から券売機を導入し、結果として顧客満足度は上がり、社内の収支改善や業務効率化に繋がっています。 人口も若い世代も減少している今、何もしないことこそがリスクだと感じます。 人材の確保が難しいという課題をシステムでフォローしていくことがサービス業界で生き残るためには重要なのではないかと考えています。