POSレジとは?

レジスターとPOSシステム

画像引用元:日本NCR

お買い物をした時に、お会計で活躍するのがレジ、つまりレジスターです。レジは、毎日触れ合う様な、とても身近なところに生活の一部として溶け込んでいます。

江戸時代には、帳場と呼ばれる場所で、ソロバンや、大福帳などを用いて管理していましたが、現代のレジは、POSと呼ばれる機能も備わり、「販売」のすべてを手助けする、とても重要な役割を担うようになり、お店にとって、なくてはならない存在となってきました。 そんなPOSレジのことについて、レジの誕生や歴史、POSとレジの違い、未来のPOSレジなどに触れながら、詳しく解説していきたいと思います。

そもそもレジって何?

「キャッシュレジスター」とは、商品の販売額を計算し、記録する機器のことを言います。日本語で「金銭登録機」とも呼ばれ、キャッシュレジスターを略して「レジ」と呼ばれています。また、レジが設置されている会計場所全体が「レジ」と呼ばれることもあります。

多くのレジは、レジ本体と一緒に、売上金を保管するドロアーと呼ばれる金庫と一体になっており、レジを打ち込んだ後に「チーン」という音とともにドロアーが開くイメージを持たれている方も少なく無いはずです。

画像引用元:Wikipedia

James Ritty

レジの発明者
ジェームス・リティ

1836/10/29〜1918/3/29

世界初のレジスターは、1878年(明治11年)にアメリカのレストラン経営者、ジェームズ・リティによって生み出されました。当時、彼の店は相当繁盛していたにも関わらず、何故か利益が少なかったそう。

理由はなんと、「従業員が売上をごまかしていた」そうです。これを防ぐことが彼の開発(悩み解決?)のきっかけになりました。キーワードは正確性の確保です。彼が初めて製作したレジスターは、まるで置き時計のような ” ダイヤル式レジスター “ 。

時計の文字盤の長針と短針で「ドル」と「セント」の金額表示が可能でした。そして、文字盤の下のタイプライター状の2列に並んだキーで、売上げの都度キーを押すと入金された金額が文字盤に表示されるというものでした。

翌年には ” ぺーパーロール式レジスター “ を開発。これは売上げを記録するロール紙内蔵型レジスターで、金額のボタンを押すとロール紙に穴が開き、穴の数によって一日の売上合計が集計できるという機械でした。かくして、 今では当たり前の”正確な金額表示“ と “売上の記録“を、彼は約100年も前に実現したのです。

画像引用元:FIND A GRAVE

日本におけるレジの登場

江戸時代の日本は、呉服商などを中心に、映画や時代劇のシーンで目撃する様な、畳の上で販売する座売りスタイルが主流でした。座売りでは、勘定場や帳場が設けられ、ソロバンや大福帳(元帳)などを用いて、お店の勘定や商品の管理などが行われていました。

明治4年(1871年)の新貨条例により、日本の貨幣単位として「円」を採用し、近代化に対応したことも受け、明治30年(1897年)横浜の貿易商である牛島商会が、万国博覧会で見つけたNCR社製のレジに目を付け、輸入したのが、日本でのレジのはじまりとされています。 その頃から日本の商業界でも、今までの座売りスタイルから、陳列販売スタイルへと、急速な近代化へと発展していくことになりました。

画像引用元:「浮絵駿河町呉服屋図」三重県総合博物館 MieMu

日本におけるレジの登場の画像

機械式レジ(メカレジ)から電動式レジ(ECR)、そしてPOSレジへ

機械式レジの画像

J・H・パターソン率いるナショナルキャッシュレジスタ社によって、レジスター事業が開始されてから、合計器と客数をカウントする客数器や、印字(プリンター)、金庫(キャッシュドロアー)が搭載され、レジスターは、どんどん近代化されていきました。

日本でも機械式レジスターの開発が進み、NCR、スエダ、東京電気(現、東芝テック)、東和レジスタ(現、TBグループ)、猪越金銭登録機、アスター精機、神鋼事務機などのレジメーカーが登場し、機械式レジ(メカレジ)市場は、熱を帯びていました。 そうした競合による進化を経て、キャッシュレジスターは、機械式から電動式(ECR)へと進化し、販売記録を単品単位で集計するPOSと呼ばれるシステムへと進化していきます。

「レジ」と「POSレジ」の違い

POS(Point Of Sale)とは、販売時点売上管理システムともいわれ、
物品販売の売上実績を単品単位で管理し、集計するシステムのことを指します。

POSシステムが普及してきた現在、「レジ」といえば、それは「POSレジ」を意味するものだという人も多いと思いますが、正確に言うとそれは正しくありません。

一般的に「レジ」とは、キャッシュレジスターのことを差し、「POS」とは、POSシステムのことを差します。つまり、「POSレジ」とは、”キャッシュレジスターとPOSシステムが繋がったシステム”ということになります。

お店で見かけるレジは、お会計をスムーズに行う為に使われる装置で、POSシステムは、「いつ」「何が」「いくつ」「いくらで」販売したかを、定量的に把握することが可能なシステムです。

レジが置いてあるからといって、必ずしもPOSシステムが導入されているかというと、そうではありません。このように、レジとPOSシステムは、まったくの別物なのです。

メカレジ

  • 打ち込み(手動)
  • レジ合わせ(手動)
  • 売上計算(手動)
  • 総計・売上分析
  • 店舗別売上分析
  • 部門(カテゴリ管理)
  • 商品・顧客管理

POSレジ

  • 打ち込み(手動)
  • レジ合わせ(自動)
  • 売上計算(自動)
  • 総計・売上分析
  • 店舗別売上分析
  • 部門(カテゴリ管理)
  • 商品・顧客管理

POSシステムの時代へ

そして、戦後の経済成長や流通革命により、百貨店や、ダイエー、西友、いずみや、イトーヨーカ堂などのスーパーマーケット時代をむかえます。 機械式から電子式レジスター(ECR)へ発展するとともに、POSシステムもまたアメリカを中心に急成長を遂げていきました。昭和35年(1960年)に5万台ほどだった生産台数も、昭和55年(1980年)には100万台を突破し、(ECR)とPOSシステムは、一般社会へも浸透していきました。

日本では、機械式レジスターの打ち込みによる腱鞘炎が社会問題化したこともあり、コンピューターによるPOSシステム化よりも、キータッチの軽い(ECR)化が先行していき、POSシステム化に遅れをとります。 しかし、昭和58年(1983年)、セブンイレブンが全店舗にPOSシステムの導入を行い話題になったこともあり、この頃からPOSシステムへの注目が集まります。国内におけるPOS時代の幕開けです。

タブレット、スマホの普及による
POSレジ革命!?

タブレット

POSシステムの普及により、国内流通業は「情報化」という大きな変化を遂げることになりましたが、依然としてPOSシステムは、高価なシステムであり、導入コストが嵩むこともあり、中小規模店舗にまでは普及しませんでした。

しかし、Apple が平成19年(2007年)に発売した iPhone や、平成22年(2010年)に発売したタブレット端末 iPad が、爆発的に普及し、コンピューター市場に新しい風を吹き込みました。

タブレットのセット

タブレットやスマートフォンの普及により、従来のPOSシステムより導入コストの低いタブレット型のPOSシステム(スマレジ、Airレジ、ユビレジなど)が登場し、中小規模店舗にまでPOSシステムが広がりはじめました。

また、クラウドコンピューティングというトレンドも重なり、タブレット型POSシステムの多くは、端末にソフトウェアをインストールし、クラウドサーバーと呼ばれるサーバーにデータを保存するクラウド型POSシステムという形態をとり、現在POS市場で急成長しています。

データ集計・分析の活用で、実店舗のビジネスがこう変わっていった!

レジのタイムライン

現在提供されているレジ、
POSレジの主な種類

電子レジスター
 

(機械式レジ)

電子レジスター

  • 解説:電卓 + 金庫
  • 価格:1〜10万円程度
  • 長所:安価で丈夫
  • 短所:売上集計が紙のみ

コンピューター搭載
POS

(専用機)

搭載のPOS

  • 解説:大型レジ
  • 価格:50〜数百万円
  • 長所:売上の自動集計
  • 短所:高価

パソコンやタブレット
利用のPOS

(汎用機)

パソコンやタブレット利用のPOS

  • 解説:見た目がPCでレジ機能
  • 価格:10〜15万円程度
  • 長所:安価かつどこでも購入可能
  • 短所:盗難対策の必要性

電子レジスタ <E-A207W-W>
画像引用元:シャープ株式会社

POSターミナル WILLPOS-Unity M-8750
画像引用元:東芝テック株式会社

POSレジの未来とその可能性

レジのない食料雑貨店「Amazon Go」

センサーや検知システムにレジの役割を担わせることで、レジすらも不要になる日がくるのです。客に操作をさせるセルフレジもPOSレジの進化形態のひとつです。

2016年話題になったAmazon Go もそのひとつで、お店から完全にレジスターが無くなっています。実際に様々な流通系企業や研究機関が、実験や検証を行っています。お会計処理をしなくても、センシングにより、POSシステムに販売情報が記録されるのです。この取り組みは、流通業界に衝撃を与えましたが、全ての行為を自動化した場合に、ひとつの近未来の形として非常に正しく表現されています。

こういった時代は、決して遠い未来の出来事ではなく、すでに私たちの生活のすぐ近くまでやってきているのです。いずれにせよ未来のベクトルは、利用者の利便性の向上に向けて進んでいます。

2016年、Amazon によって発表されたレジでの支払いが不要な店舗、「Amazon Go」は、入店時にスマートフォンで個人認証を行い、商品を陳列棚から持ち帰るだけで、電子マネーで決済する、という画期的なシステムです。

個人認証を行っているので、万引き防止などのトラブルも回避でき、流通業界から注目を浴びています。

AI(Artificial Intelligence:人工知能によるビッグデータの分析テクノロジー

POSシステムには日々、膨大な販売情報が蓄積されていきます。誰がいつ、どこで、なにを、どれだけ買ったのか、という情報とパーソナル情報や統計情報、その他の情報と結びつけることで、今まで見えなかった新しい情報を発見することができるようになります。 ムーアの法則のごとく、物理的な処理能力の向上や、分散コンピューティングなどの技術の発達によって、今まで実現できなかった膨大なデータを瞬時に分析することが可能になってきました。

そういった背景の中、再び人工知能(AI)が注目を浴びています。AIにより、「何が売れた」という分析から「何が売れる」という分析が可能になっていきます。在庫情報から自動で発注し、的確な販売計画を立て、未来も予測する。 店主の代わりと言ってもいいAIがお店を管理する時代が、近くまで来ているのかもしれません。

POSレジのこれから

このようにレジは、機械式から電子式、そしてPOSシステムを搭載したPOSレジへと進化してきました。タブレット型POSシステムの普及により、いつでもどこでも売上データを簡単に把握できるようになりました。

今はまだ「現金」がよく使われますが、近い将来、電子マネーや仮想通貨などが生活に浸透し、現金が使われなくなる日が来ることは、想像に難しくありません。レジの役割のひとつである「現金の管理」が不要になり、Amazon Goの様に、お店からレジスターが消える日もそう遠くはないかもしれません。

当社が提供するスマレジも、設計当初からクラウドサーバーに売上データを記録・蓄積し、レジそのものは、ひとつのインターフェースとして捉えていますので、まさに未来のPOSシステムと言えます。

この記事を御覧いただいている皆様も、未来への一歩として、最新のPOSレジの導入を検討してみてはいかがでしょうか。POSの進化は、止まりません。一体どんな便利な未来が待ってるのでしょうか、ワクワクしませんか?間違いなく、「いい未来」が待っているはずです。