レジスターの価格や機能は?
導入するときの選び方を
ポイントごとに解説!
更新日:2024/10/02
レジスターは飲食店・小売店などで会計用として使用するものですが、
種類はシンプルなものから機能が多く搭載されているものまでさまざまです。
そのため、どのような機能があれば使いやすいか、価格はどの程度のものが良いかなど選ぶ際にも見極めが必要です。
そこで、このページではレジスターを導入する際に注目したいポイントについてそれぞれ解説します。
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レジスターとは?
レジスターとは、店舗での会計時に使用する金銭登録機です。
バーコードリーダーで商品の値段を読み取ったり、合計金額・釣り銭などの計算をしたりできます。
レジスターを省略してレジと呼ばれることも多く、会計を担当する係をレジ係と表現するところもあります。
さまざまな種類がありますが、たとえば、耐水性が高いレジスターは水を使用することも多い飲食店で利用されることが多いです。
商品の種類が多いサービス業などでは、操作が簡単でシンプルなレジスターを導入するところが少なくありません。
レジスターには
どんな種類がある?
レジスターにはどのような種類があるのかについて紹介します。
簡易・業務用レジスター
簡易レジスターはシンプルで必要最小限の機能のみを搭載したレジスターです。機能は決済、部門別の商品登録の2つであるケースが多く、登録できる部門数自体も5~8と少なめとなっています。本体が小さいので場所を取りませんし、ボタン数も多くありません。コストパフォーマンスは高いですが、データの収集や分析はできません。
業務用レジスターはお店で見かけることが多い一般的なレジスターを指します。小売店や飲食店にあるレジスターはデータの収集や分析はできないものの、部門登録がわかりやすいです。部門キーで商品カテゴリーを決定し、それぞれの部門に商品登録を行います。会計で商品バーコードを読み取ると、部門別で登録された在庫の数も減るという仕組みです。ただし、在庫については種類によっては商品管理もできますが、データ分析という意味ではアナログ形式の表示になっているので見づらく、向いているとはいえません。
POSレジ
POSは「販売時点情報管理」という意味です。POSレジは簡単にいえば、会計をした時点で売上・在庫データが記録され、必要なときに情報の引き出しができるシステムです。お金を入れておくキャッシュドロア、レシートプリンター以外にモニターもあります。サイズは大きめで、パソコンモニターに近いサイズなので情報収集・分析も容易です。ただ、その分レジスターの価格は高額になっています。POSレジのなかには、お金を入れると自動計算で釣り銭を出してくれるタイプもあるので便利です。
タブレットPOSレジ
タブレットレジは、iPadなどのタブレットにPOSレジのアプリをインストールして使用するタイプのレジスターです。種類にもよりますが、売上管理だけでなく顧客管理、商品・在庫管理、従業員の勤怠管理なども行えます。サイズが小さいので場所をとらず、Wi-Fiにも対応しているので設置場所に困りません。ただ、キャッシュドロアやレシートプリンターは別途用意しなければならないのでご注意ください。POSレジより価格がリーズナブルで、周辺機器も含めて約5~20万円ですべてを揃えられます。また、タブレットレジ内にオーダー機能があれば、飲食店でのオーダー端末としても使用可能です。
レジスターは
レンタルすることもできる?
レジスターは購入せずに短期間からレンタルすることができます。レンタルする際に審査などはなく、すぐにレジスターを導入したいときなどに便利です。一般的には、契約した期間は月額料金を支払い、レンタル期間が終了した後は返却、もしくは必要に応じてレンタル期間の延長を行います。
ただ、レジスターのレンタル会社で取り扱っている機種しか選べないため、端末の自由度という意味では低いです。商品によりますが、結果的に費用がかさんで高額になってしまう可能性もあります。レンタル費用が予算以上になりそうな場合は、レジスターの購入を検討するのもよいでしょう。
レジスターの選び方は?
選ぶときのポイントを紹介
レジスターの選び方のポイントについて見てみましょう。
1.店舗の種類
どのような店舗に導入するのかによって、合うレジスターの種類も異なります。たとえば、飲食店ならば防水機能搭載タイプやワンタッチキーボタン搭載で簡単操作が可能なレジスターがおすすめです。ワンタッチキーにそれぞれ商品登録をしておけば、ボタンを押すだけで商品の種類や金額が自動印字、売上入力がされます。スムーズに会計作業を行えるので、混雑を避けることが可能です。
小売店には登録部門数が多いレジスターが向いています。登録部門数は種類によって異なり、少ないもので4部門ほど、多いものでは99部門まで登録可能です。JANコードを読み取るタイプのPOSレジも向いています。JANコードは世界共通の商品識別番号で管理されているため、商品登録や会計作業がスムーズに行えるからです。
雑貨店や美容室などで使用するレジスターはデザイン性が高く、おしゃれなものがおすすめです。アンティークな見た目のものであれば、会計用としてだけではなく、インテリアとしてもよいでしょう。また、キャッシュドロア部分を本体と分離できるレジスターはキャッシュドロア部分を机の中に隠すなどできるため、おしゃれ度も上がります。
2.使用場所
周囲にスペースの余裕がない場合は、コンパクトサイズのレジスターが向いています。たとえば、タブレットレジであれば、小さなスペースであっても設置することが可能です。タブレットタイプ以外にも最小サイズのレジスターを導入すると、スペースをすっきりと見せながら使えます。
屋外で使用する場合はタブレットレジのような持ち運び可能なタイプ、別売りのバッテリーがあるものを選ぶのがおすすめです。バッテリーを用意しておけば屋外での使用時以外にも、停電時などでもレジの使用ができるため、会計時の混乱を避けられます。
3.操作方法(キー・タッチパネル)
レジスターはキータイプとタッチパネルタイプの2種類があります。スーパーなどで見かける一般的なレジスターはキータイプで、パソコンのようにキーを打って操作するものです。機能自体はシンプルで、価格もリーズナブルなものが多いので導入しやすいといえます。SDカード、Bluetooth機能などを利用すればパソコン・スマホなどで売上・商品管理などもできます。
簡単操作にこだわるのであれば、タッチパネルタイプのレジがおすすめです。画面に触れるだけで簡単に操作ができるうえ、パソコンと一体化しているタイプは運営・管理を簡単に確認できます。必要な機能が揃っているレジスターを選択すれば、それ1つで経営管理が可能です。また、直感的に操作しやすいタブレットレジは従業員も使いやすいため、研修期間の短縮にも役立ちます。
4.機能
レジスターにはバーコードなしで登録できるPLU、JANコードの読み取り機能、パソコン連携機能などさまざまな機能があります。PLUは番号で登録する機能で、1から順に商品登録を行うものです。番号を押すと商品名、金額が印字されると同時に売上も出せるのでわかりやすく、操作が簡単なのが特徴となっています。JANコードはバーコードのことです。ひとつひとつの商品につけられているバーコードを読み取るだけで会計できるため、スーパーなど商品が多い店で使用されていることも少なくありません。
パソコンと連携する方法は、BluetoothやSDカードなどを使用します。Bluetoothであれば簡単にパソコンと連携できるうえ、店舗運営という意味でも便利です。SDカードスロットがある場合はSDカードにデータを保存し、パソコンのExcelや計算ソフトなどを使えば管理しやすくなります。あらかじめ自社にどのような機能が必要なのかを整理しておくと、レジスターを厳選しやすいです。
スマレジ・POSの機能一覧
5.消費税対策
飲食店のなかでもテイクアウトに対応しているところでは8%もしくは10%の消費税がかかります。消費税率は商品によって異なるため、会計時に自動的に消費税を振り分けてくれるレジスターであれば入力作業をスムーズにすることが可能です。将来的に消費税がさらに変更される可能性もあるため、消費税対策が簡単にできるタイプを選ぶことが重要ポイントになります。
スマレジ・POSの軽減税率対応
6.価格(値段)
レジスターを導入する際には初期費用に注目しがちですが、それだけではなく、月々に必要なランニングコストも考える必要があります。たとえば、自社に不要な機能まであるレジスターを導入するとコストが高くなり、必要がない機能については使用しないままになる可能性がないとはいえません。小規模店や個人店の場合は売上・情報分析ができるタイプのレジスターを選ぶのがおすすめです。大規模店の場合はPOSレジの導入をすれば在庫管理・分析などがスムーズにできるようになり、時間や手間を省けます。自社の売上、売上管理・分析などにかかる時間や手間を考慮して選ぶのがよいでしょう。
スマレジ・POSの
料金プラン・価格一覧
飲食店や小売店にあると
便利なレジスターの機能
顧客管理機能
レジスターにはさまざまな機能がありますが、特にあると便利なのが顧客情報を管理できる機能です。顧客の会員番号、名前、誕生日、電話番号などが登録できれば、売上と紐づけて顧客ごとのアプローチができるようになります。たとえば、誕生日の登録があれば、誕生日プレゼントとして特別クーポンを発行するといったサービスもよいでしょう。お得なクーポンが誕生日に使用できれば、せっかくなので行ってみようという気持ちになりやすいからです。顧客の趣味嗜好がより詳しくわかれば、それに沿った案内ができるようになるため、来店率のアップも期待できるでしょう。顧客管理機能をうまく活用すれば、顧客満足度を高めてリピーターを増やす販促に役立ちます。
売上集計・分析機能
売上の改善を目標にする場合は、売上集計や分析機能があるレジスターがおすすめです。売れる商品名や売れる時間帯などの分析ができるため、今後の新商品・メニューの開発や販促などに役立ちます。また、必要に応じて従業員のシフト調整なども可能です。商品が多く売れる時間帯や人が混雑する時間帯は人員を強化するなどの工夫ができます。売上・分析情報があれば、万が一売上の伸びに関する悩みが出たとしても新たな施策につなげられます。
キャッシュレス決済
顧客の利便性を高めるために、キャッシュレス決済ができるようにするのもよいでしょう。クレジットカード、ポイントなどで支払いが可能であればいつでも利用しやすく、選ばれやすいお店になります。現金派の人もいますが、スマホやクレジットカードの普及とともにキャッシュレス決済を利用する人は増加傾向にあります。
クレジットカードなどキャッシュレス決済ができれば、そのとき手持ちの現金がなくても気軽にお店に入れます。また、店側としても現金を数えて確認をしたり、釣り銭を渡したりといった会計時の手間を省けるのがメリットです。しかも、忙しい時間帯で起こりやすい金額の入力間違いなどのミスを防ぎ、人員が少ないときでもスピーディーに会計を進められます。ポイントは積極的に貯めている人も少なくないため、利用できればポイント払いができるお店として印象に残りやすいです。
多店舗管理機能
複数の店舗を経営している場合は多店舗管理機能があると便利です。多店舗管理機能とは1つのアカウントで複数店舗のデータを管理できる機能で、各店舗まで足を運ばなくてもお店の状況や売れ筋などを把握できます。店舗ごとの売れ筋が異なる場合はそれぞれに合った施策をしなければなりません。各店舗のデータ分析を一元化して確認できれば、それぞれの店舗でチェックする手間が省けます。
たとえば、POSレジには複数店舗を一元化して管理できる機能が備わっているものがあるのでおすすめです。業務の効率化とともにデータ分析・新たな施策のヒントを見つけるなどにも役立ちます。複数の店舗のうち1店舗のみが人気店となるのではなく、すべての店舗で売上が向上するように対策することが大切です。そのためには多店舗管理機能は必須であるといえるでしょう。
飲食店や小売店に
おすすめのレジスターは?
簡易・業務用レジスターは
避けよう!
簡易レジスターは決済機能と部門別商品登録ができるものです。業務用レジスターも簡易レジスターと似ているタイプで、キャッシュドロアとレシートプリンターのみがあります。機能は必要最小限のものだけなので費用もリーズナブルで、導入しやすいのがよいところです。ただ、飲食店や小売店には向いていません。売上に関する分析ができる機能がないため、あくまでも会計のみを行うためのものであると考えておくほうがよいでしょう。
飲食店や小売店はタイミング次第では会計が混雑するため、ときには支払い時の待ち時間が長くなってしまいます。レジスター周辺に数人並んで会計を待っているのを見かけたことがある人もいるかもしれません。気持ちよく食事をすませても、帰り際に不便があると印象がマイナスになるかもしれず、リピートにつながりにくくなる可能性があります。
顧客満足度の向上のために
POSレジがおすすめ
顧客満足度アップや売上の向上を目指すのであれば、POSレジがおすすめです。POSレジは豊富な機能が搭載された最先端レジスターであり、売上管理・分析、顧客情報管理、商品・在庫管理などができます。売上などの情報はクラウド上で保存されているため、レジスターの大画面モニター、レジスターと連携したパソコンやタブレット、スマホなどでいつでも確認可能です。売上に関する情報も時系列で保存されているので、忙しくなる時間帯や売れている商品・メニューなどの把握が簡単にできます。在庫管理機能があるので棚卸作業も不要です。これまで棚卸にかけていた時間と手間を節約できれば、ほかの業務に時間をかけられます。
会計自体に手間や時間がかからなくなると、顧客とのコミュニケーションに集中して良好な関係を築けます。会計時の印象が良ければ再来店しようという気持ちも生まれやすいです。そのため、ユーザーエクスペリエンス(顧客体験)の向上につなげる絶好のチャンスになります。
POSレジで
効率的な店舗運営を
実現させよう!
POSレジであれば売上管理・データ分析ができるため、商品・サービスなどの販促に役立たせることができます。
また、決済端末(キャッシュレス)と連携したPOSレジを選べば会計をスピーディーにできるので混雑するのを防ぎ、顧客とのコミュニケーションをとる時間も作ることが可能です。POSレジを導入して効果的な店舗運営を実現しましょう。