時代を超えて、お客様の宝物となる写真を提供する
株式会社らかんスタジオは、1921年にニューヨーク5番街で創業した老舗写真館です。ニューヨーク時代には、野口英世博士をはじめ数々の著名人のポートレートを撮影した歴史を持ちます。
現在は、東日本を中心にフォトスタジオ事業として「らかんスタジオ」を21店舗、衣装レンタル事業として「FURISODE CoCo」を写真館との併設店および単独店を合わせ13店舗運営しています。
弊社は、総合写真館として新生児から七五三、入学・卒業式、成人式、ウェディングまで、人生のさまざまな節目の記念撮影をオーダーメイドでサポートしています。プロのヘアメイク・着付師や商品制作部門を社内に擁しており、撮影のみならずメイクや着付け、データ加工修整、デザイン、印刷、製本に至る全行程をワンストップで提供できるのが強みです。
らかんスタジオ 松戸店 スタジオ内「アンティークルーム」
売上情報を各システムに連携、経営に関わる情報の強化と一元管理を図る
創業から100年以上の歴史を持つ弊社は、今後も持続的な発展と健全な経営を実現するため、約2年前に財務会計の強化を目的とした会計ソフトの見直しを行うことになりました。同時に、
社内システム間で売上情報や取引データを連携させ各部門の効率化を図りたいという考えから、大規模なシステム改修プロジェクトに着手しました。
レジに関しては、先に会計ソフトfreeeの導入と基幹システムとしてSalesforceを活用する計画が進んでいましたので、両システムと連携できるかが重要でした。特に
Salesforceとの連携を通して、フォトスタジオならではの特殊な会計フローを実現したいと考えていました。
フォトスタジオでは、お客様ごとに撮影内容、衣装の有無、アルバムの素材や色が異なり、柔軟な会計対応が求められます。そのため、Salesforceで販売管理システムを構築し、そこでオーダーを組み立て、作成した仮明細をレジに飛ばし会計を行うという構想を立てていました。
しかし、
従来のパッケージタイプのレジではシステム間の連携が難しく、API連携に特化したレジへの切り替えを検討することになりました。
株式会社らかんスタジオ システム部 デパートメントリーダー 須藤様
様々なレジを比較した結果、各システムとの連携が可能で会計フローの要件まで満たすことができるのがスマレジでした。
スマレジには、開発不要で利用できる外部システム連携が豊富に用意されています。会計ソフトfreeeとのAPI連携も実装されており、スムーズに売上情報などを連携させることができました。
一方で、スマレジが提供している
「スマレジAPI」を利用すれば、外部システムとの柔軟な連携開発が行える点も、開発部門を持つ弊社にとっては利点でした。「スマレジAPI」のおかげで、Salesforceで組み立てたオーダーをスマレジに飛ばし、会計を行うといった独自のフローを実現することができました。
スマレジの標準機能で魅力的に感じているのは、"クーポン機能"や商品の組み合わせで値引きが可能な"バンドル販売機能"ですね。弊社では、季節に応じたクーポン発行や、プランの組み合わせによる割引サービスを実施しているため、このような機能が充実している点も導入の後押しとなりました。
さらに、スマレジの"
リテールビジネスプラン"では在庫管理機能が利用でき、弊社が取り扱う髪飾りやアルバムなど物販商品の販売・管理にも適していました。
経営判断に関わる情報の一元管理が実現、各部門の業務工数削減にも
(1)会計ソフトとの連携で、正確な財務状況の把握が容易にスマレジと会計ソフトを連携させたことで、
各店舗の売上データや勘定科目が自動で反映されるようになり、財務状況を正確かつ容易に把握できるようになりました。
また、
自動連携により人的ミスを防止でき、データ整合性の確認作業も削減されたため、業務効率が向上しています。
売上情報は経営の重要な指標になるため、データの正確性が求められます。自社で連携の仕組みを開発するよりも、スマレジのように上場企業を含む多くの企業で導入実績があるサービスを活用した方が安心して運用できますね。
さらに、スマレジはクラウドサービスであるため、税制など財務会計に関わる法改正が生じた場合にもアップデートが行われ、自社開発は不要です。
パッケージシステムであれば必要となる定期的なメンテナンス作業も不要になり、システム部においても
保守業務の負担が軽減され、別の課題に時間を割けるようになりました。
(2)取引情報・予算情報の一元化で社内業務を簡素化スマレジとSalesforceとの連携により、
予算情報や取引情報の一元管理が可能になり、業務効率が向上しました。
制作部門では、従来は制作開始時に進行可能な案件かを確認するために、複数のシステムを横断し、注文状況と入金状況を照合する必要がありました。現在はレジの決済データがSalesforceに自動反映されるため、速やかに状況確認ができ、スムーズな進行が可能になりました。
店舗では、スマレジの予算管理機能を活用し、店長が予算設定と実績管理を行っています。スマレジの予算情報を日次でSalesforceに連携することにより、店長が予算を調整しても自動的に更新され、店舗と本部の予算情報が食い違うトラブルを防げるようになりました。
サービス向上を図り「期待を超える感動をお届けする」企業に
弊社では、「期待を超える感動をお届けする」ことを使命として掲げており、今後もより多くのお客様に感動をお届けできるよう、サービス向上と店舗拡大を図っていく予定です。
私が所属するシステム部では、店舗運営に即したシステム運用の強化により、業務の効率化とサービス向上を図ることが重要なミッションだと考えています。
そのため、多くの工数を要している電話・メールでの予約業務の改善や、お客様がサービスを横断的に利用できる会員システムの構築に着手しています。また、すでにスマレジの情報をSalesforceに連携させる体制は整備しているため、今後は詳細な分析を行い、マーケティングに活用していく予定です。
その他、持ち運び可能な決済端末「
スマレジ・PAYGATE」の導入も検討しており、お客様にテーブル会計のご案内ができる体制や、決済手段の強化を図りたいと考えています。
自社で色々と構築していくよりも、スマレジの機能に合わせて運用を考えた方が結果的に効率が良いと感じています。今後も店舗にとって最適な運用方法を模索しながら「期待を超える感動をお届けする」企業として更なる成長を目指していきます。
らかんスタジオ 2024年七五三カタログ「Little Star」より