タッチ決済とは?支払いのやり方や使えるお店は?
メリットや注意点も解説

タッチ決済は支払いが早く、便利な決済方法の一つです。ただ、タッチ決済に興味は持っているものの、知識がなかったり使い方に慣れていなかったりする人も多いのではないでしょうか。タッチ決済はやり方を誤るとスムーズに支払いできないため、きちんと手順を知ることが重要です。そこで、この記事ではタッチ決済の概要や店舗での支払い方法、使える場所やメリット、注意点などを網羅的に解説します。

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タッチ決済とは?
タッチ決済とは、タッチ決済対応のクレジットカードやスマートフォン(以下スマホ)などをレジの決済端末にかざすだけで、簡単に支払いできるサービスの総称です。
非接触決済、コンタクトレスなどと呼ばれることもあります。
交通乗車券や電子マネーなどの種類もありますが、ここではクレジットカードのタッチ決済をメインに紹介します。
従来のクレジットカード決済では、スワイプや決済端末への差し込みなどの手段が主流でした。
一方、タッチ決済は決済端末にかざすだけで支払いでき、より利便性が高まっていることが特徴です。
なお、クレジットカードのなかにはタッチ決済対応のものと、非対応のものがあります。
手持ちのカードがタッチ決済対応かどうかは、認証マークを確認すればわかります。
カード表面もしくは裏面にある電波のような4本マークがあれば、タッチ決済対応です。
なお、認証マークはVisaやJCBなど各ブランド共通のデザインとなっています。
タッチ決済が使えるお店
タッチ決済は街中にあるさまざまなお店で利用できます。
たとえば、コンビニ、スーパー、デパート、ショッピングモールなどで使えます。
さらに、飲食店やドラッグストア、郵便局などでも利用可能です。
ただし、なかにはタッチ決済が利用できない店舗もあるため、支払い前にあらかじめ確認しておくことがおすすめです。
クレジットカードの場合、店頭やレジなどに国際ブランドのマークとタッチ決済対応マークが掲示されているケースが多くみられます。
店舗にこの両方のマークが掲示されていれば、国内をはじめ海外のお店でもクレジットカードのタッチ決済で支払いできます。
日本はキャッシュレス化の推進により、タッチ決済の利用者数やタッチ決済対応のクレジットカード発行枚数が増加傾向にあります。
この波に乗るため、タッチ決済対応のシステム・レジの導入を検討している店舗も少なくありません。
今後ますますタッチ決済は普及し、対応する店舗も増えることが予想されます。
タッチ決済のメリット5つ

タッチ決済による支払いは、顧客側と店舗側の双方にとって多くのメリットがあります。そこで、ここではタッチ決済を導入・利用するメリットを5つ紹介します。
メリット1.スピーディーに決済できる
タッチ決済は支払いの際、現金を数える必要がありません。少額の買い物であればサインや暗証番号の入力なども不要であり、端末にかざすだけで決済できます。
わざわざ財布からお札や小銭を出す必要がなく、スピーディーに支払いが完了することがメリットです。
従来のようにカードを決済端末に差し込まず、かざすだけで済むため会計時間を短縮できます。
消費者庁の「消費者意識基本調査(2020年度)」によると、キャッシュレス決済を「使っている」と回答した消費者は58.6%でした。
年齢別に見ると、30歳代の利用率が80.6%と最も高く、20~50歳代は6割を超える利用率となっています。
また、キャッシュレス決済に対する意識として当てはまるものを調査したところ「支払手続が簡単・迅速である」との問いに対し「かなりそう思う」「ある程度そう思う」と回答した人が70.8%と、約7割にも上りました。
タッチ決済の利用により、顧客側は支払いにかかる時間やストレスを減らせます。また、店舗側はレジの混雑緩和効果を期待できます。
【消費者庁】消費者意識基本調査(2020年度)Ⅱ 調査結果の概要
メリット2.会計時にクレジットカードの受け渡しが必要ない
タッチ決済は会計時、クレジットカードの受け渡しが不要です。
消費者のなかには、クレジットカードを店員に手渡すと、悪用や情報漏洩などが発生しないか不安になる人もいるかもしれません。
タッチ決済は店員とカードを接触させず支払いできるため、衛生面やセキュリティの面で安心感があります。
少額決済であればサインや暗証番号の入力がいらないため、情報漏洩のリスクを減らせます。
顧客側はカードの紛失や偽装など、トラブルが発生するリスクを低減できることがメリットでしょう。
また、店舗側は釣り銭を渡す必要がなくなり、レジ業務の正確性を高められます。
メリット3.都合に合わせて決済媒体を選べる
タッチ決済はクレジットカードだけではなく、カード情報を読み込ませたスマホやウェアラブルデバイスでも利用できます。
ウェアラブルデバイスとは、手首・腕・頭などに装着するコンピューターデバイスのことです。
代表例にはスマートウォッチ、スマートグラスなどがあります。
都合に合わせて決済媒体を選び、手軽に支払いできることがメリットです。
たとえば、外出中に突然思い立って買い物をする際も、スマートウォッチがあれば財布やクレジットカード不要で支払いできます。
近所に出かけるときなどにも財布を持ち歩く必要がなく、荷物を減らせます。
メリット4.タッチ決済限定の優待を受けられる場合がある
クレジットカード決済の多くは、利用額に応じてポイント還元を受けられます。
タッチ決済も同様に利用額に応じてポイントが貯まることが一般的です。
なかには、限定の優待サービスが用意されている場合があります。
優待の有無や内容は各社で異なりますが、一例としてポイント還元率アップや利用代金のキャッシュバックなどが挙げられます。
たとえば、対象店舗利用時にタッチ決済で支払うと、通常よりもポイント還元率が高くなるというようなイメージです。
こうした特典は顧客側・店舗側の双方が恩恵を受けられます。
顧客は効率的にポイントをためられ、対象店舗は顧客の来店率アップを見込めます。
メリット5.海外でも利用できる
タッチ決済は世界で普及しており、なかには主流の決済手段となっている国もあります。
海外の出張先・旅行先でもタッチ決済対応のクレジットカードがあれば、さまざまなシーンで活用できます。
たとえば、海外で広まりつつあるのがクレジットカードなどの非接触型決済を利用し、公共交通機関に乗車するサービスです。
ロンドンではVisaのタッチ決済を利用し、地下鉄やバスに乗車できます。
わざわざ切符を購入しなくてもスムーズに乗車でき、便利です。
また、タッチ決済対応のクレジットカードを持っていれば、海外で大量の現金を持ち歩かずに済みます。現金の盗難リスクを軽減でき、防犯対策に役立つでしょう。
店舗の視点で考えると、タッチ決済を導入すれば訪日外国人が来店した際、スムーズに決済できます。
キャッシュレス決済の利用率が高い国の人にとって、タッチ決済端末を導入している店舗は入店しやすく、売上の向上を期待できるでしょう。
タッチ決済の支払いのやり方と流れ
初めてタッチ決済を利用するときは、手順がわからず不安になるものです。そこで、ここではレジの会計で困らないよう、タッチ決済のやり方と支払い完了までの流れを3ステップにわけて説明します。
国際ブランドとタッチ決済認証マークを確認する
まずは利用する店舗でタッチ決済が使えるか、確認が必要です。
店舗のレジ近辺や決済端末などをチェックしましょう。なお、店舗によって対応する国際ブランドは異なります。
タッチ決済対応を示す認証マークと国際ブランドのマーク、両方を確認することでスムーズに支払いできます。
もしマークが見当たらない場合や不明な場合は、店員に聞いてみましょう。
会計時にタッチ決済することを伝える
マークを確認できたら、タッチ決済で支払いすることを伝えます。
有人レジの場合は店員に「タッチ決済で支払います」と伝えれば大丈夫です。
無人(セルフ)レジの場合は、レジ画面の決済方法でクレジットカード払いを選択します。
もし近くに店員がいる場合も、特に声をかける必要はありません。
専用端末にタッチして支払う
有人・無人レジのどちらの場合も、レジの決済端末が支払いできる状態になるのを待ちます。
端末のライトが光るなどして支払いできる状態になったら、クレジットカードやスマホなどを端末の読み取り部分にかざし、決済します。
決済完了後は音が鳴ったり、レジ画面に支払い完了と表示されたりすることが一般的です。
最後にレシートを受け取り、支払い完了です。
タッチ決済の注意点

キャッシュレス化の推進もあり、早速タッチ決済を利用してみたい、早く店舗に導入したいと考える人も増えているかもしれません。ただ、タッチ決済は便利な反面、利用や導入において気をつけたい点もあります。そこで、ここではタッチ決済の注意点を解説します。
金額によっては暗証番号の入力やサインが求められる
タッチ決済は、会計時の金額に注意が必要です。なぜなら、一般的にタッチ決済で支払いできる金額には上限が設けられているためです。
一定金額を超える支払いは、暗証番号の入力やサインが求められることがあります。
食料品など日常の買い物で不便さを感じることは少ないかもしれません。
しかし、普段タッチ決済を多用し、久々に高額の買い物をすると「うっかり暗証番号を忘れてしまった」という事態が起こる可能性もあります。
スマートな支払いのためにも、日頃から暗証番号を忘れないようにしましょう。
紛失時に悪用されるおそれがある
タッチ決済の最大の魅力は、暗証番号やサイン不要でスピーディーに決済できることです。
ですが、このメリットはデメリットにもなり得ます。なぜなら、クレジットカードやスマホを紛失すると、所有者以外にタッチ決済を利用されるおそれがあるためです。
たとえ高額決済はできないとしても、悪用が続けば被害も大きくなります。
日頃から注意することはもちろん、紛失時はカード会社に連絡して利用停止手続きを行うなど、速やかに対処しましょう。
タッチ決済に対応するカードや端末の用意が必要になる
タッチ決済を利用するには、消費者側・店舗側の双方で準備を整えなければなりません。
消費者側はタッチ決済対応のクレジットカードなどを用意し、店舗側はタッチ決済対応の端末を設置する必要があります。
この両方が必要であり、片方だけでは決済できないことを念頭に置きましょう。
なお、店舗にタッチ決済非対応の決済端末を設置済みの場合は、端末を変更するための手間やコストがかかります。
スマホでタッチ決済する方法
タッチ決済はクレジットカードのほか、スマホでも利用できます。
わざわざ財布からカードを出す必要がなくなり、よりスムーズな決済が可能です。スマホでタッチ決済を利用するには、クレジットカード情報との紐付けが必要です。
iPhone、Androidそれぞれの対応決済アプリで設定を行いましょう。
iPhoneはApple Pay、AndroidはGoogle Payに情報を紐付けます。
なお、これらのサービスを利用するには、NFCの国際規格に準ずるスマホが必要です。
NFC規格に準ずるスマホには、代表的な非接触型ICカードのサービスで使われているのと同様のICチップが備わっています。
このスマホにクレジットカード情報を紐付けることで、タッチ決済が利用できるようになるのです。
また、設定には暗証番号や生体認証などが必要になる場合があります。きちんと設定を済ませてから支払いに利用しましょう。
タッチ決済端末の2面待ちと3面待ちとは?
クレジットカードのタッチ決済を店舗に導入する際は、共同利用端末の受入方法を考えておく必要があります。
共同利用端末のタッチ決済の受入方法は、一般的に「2面待ち」「3面待ち」の2つに分けられます。
それぞれ操作方法が異なるため、違いを理解しておきましょう。
2面待ちは決済方法を選択するとき、受入方法によって異なるボタンを操作します。
具体的には、磁気カードや接触ICカードで決済する場合とタッチ決済する場合とで、店員は異なるボタンを操作し、処理しなければなりません。
一方、3面待ちは決済方法を選択するとき、どの決済方法でも同じ操作で対応できます。
具体的には、磁気カード・接触ICカード・タッチ決済のどの決済方法で支払う場合も、1つのボタンで処理が可能です。
3つの決済方法を待ち受けられることから、3面待ちと呼ばれています。
タッチ決済端末を導入するなら2面待ちと3面待ちのどちら?
2面待ちと3面待ちはそれぞれ異なる特徴がありますが、どちらを利用すると良いのでしょうか。
2面待ちの場合、店員はクレジットカードの決済方法によって異なるボタンを選択し、処理しなければなりません。
そのぶん、操作ミスが発生する可能性が高くなります。
一方、3面待ちは押すボタンが1つであり、決済方法ごとに操作方法を変える必要がありません。
店員は迷わず操作できるため混乱しにくく、人為的ミスの防止になります。
そのため、店舗に導入するなら操作方法がシンプルな3面待ちがおすすめです。
ただ、キャッシュレス決済はクレジットカード以外にも、多くの種類があります。
顧客の属性によってもニーズは異なり、集客率を高めるには幅広い決済手段に対応することが重要になるでしょう。
マルチ決済端末は1台でクレジットカード決済・電子マネー決済・QRコード決済など広範囲の決済手段に対応できます。
より便利な店舗づくりのためには、マルチ決済端末の導入が有効です。
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メリットが多いタッチ決済!支払いの流れや注意点の把握を
タッチ決済は利便性が高く、利用できる店舗は今後も増えていくことが予想されます。顧客側と店舗側の双方が決済のやり方や流れを把握し、スムーズに活用していきましょう。タッチ決済を店舗に導入するなら、1台で幅広い決済方法をカバーでき、販売機会を逃さないマルチ決済端末「PAYGATE」がおすすめです。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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