shinkado

ケーススタディ37

春華堂

業態
:食品小売
形態
:新店舗開業
店舗数
:7店舗
利用機能
:フードビジネス
有限会社春華堂 直営部門 林 慎司さま

老舗お菓子屋が挑む、アプリを活用したユーザーコミュニケーション

静岡県浜松市にある、創業明治20年の春華堂さん。名物でもある「うなぎパイ」は、昭和36年の誕生時から今日に至るまで職人による手作りを継承しています。
そんな老舗お菓子屋の販売店やカフェ運営にスマレジやスマレジ・マーケットのアプリを活用いただき、日々の販促やお客様とのコミュニケーションに役立てていただいています。直営部門の責任者である林 慎司さんにお話をうかがいました。


ー2014年からスマレジを導入いただいていると伺っています。他にも比較検討をされた中で、スマレジを選ばれた理由は何でしょうか?

2014年のオープンを目指して、スイーツのテーマパーク施設「nicoe(ニコエ)」を浜松市に立ち上げるプロジェクトがスタートしました。
「nicoe」は一つの建物でありながら、中にお菓子屋が3店舗とレストラン、庭園も併設されていて、一つの街を散策しながら楽しんでもらうような施設です。非常に空間デザインにもこだわったスタイリッシュな施設なので、それまで使用していたレジでは大きくデザイン的にも合わない、というのがまず前提にありました。また有線だとどうしても見栄えが悪いので、無線でコンパクトにまとめられるレジがないかといくつか候補を出していく中で、使いやすさ、またクラウドで管理できて自社でサーバを持つ必要がない、という点でスマレジが候補に挙がりました。
お菓子屋という小売と、レストランやカフェといった飲食店も営業しているので、テーブルオーダーも連携できるという横展開が可能な点が決め手になり、導入に至りました。

ースマレジの導入時の感想を教えてください。またスタッフ教育にかかった時間や、実際に操作してみた感想などもあれば教えていただけますか?

導入前はボタン式のレジを使用していたので、タブレットでは「打っている感覚」がなく不安に思うスタッフもいたようですが、日々利用する中ですぐに慣れてくれたように思います。何より操作性が良いので、高校を卒業したばかりの子たちなど若いスタッフがすぐに操作できるようになってくれたのは良く覚えています。
また去年から楽天ペイを導入したのですが、操作の手順もスムーズでお客様をお待たせすることなく会計が行えているのは大きなポイントかなと考えています。研修なども1日あれば終わるので、教育コストもほぼかかっていない印象です。

スマレジ・ケーススタディ:春華堂

「nicoe」に続いて浜松にオープンした本社複合施設の「スイーツバンク」

スマレジと連携し、製造から出荷・販売までを管理

ースマレジは販売機能だけでなく、在庫管理や売上データの分析など多くの機能を用しています。その中で特に利用する機能や便利だと感じている機能はありますか?

まずは「商品分析」ですね。お客様の波を時間帯別にウォッチし、どの商品がいつどれだけ売れたのか、をリアルタイムで見ることでお客様のニーズに合わせた商品を製造することができています。
また当社では「スーパーカクテル」という在庫管理システムを利用しており、そことスマレジの売上データを連動させています。
当社では製造部が原材料を仕入れるところからお菓子になるまでを一括で管理しているのですが、スマレジを連携することで、今どこの店舗でどの商品がいくつ搬入され、在庫がいくつあるのか、に加えて「いくつ売れたのか」という販売情報を一気通貫で管理できるようになり、製造・販売予定数管理や発注数管理に役立てています。

スマレジ・ケーススタディ:春華堂

店頭での売れ行きに合わせて、商品を製造することが可能に

アプリを活用した、お客様との新しいコミュニケーション

ー春華堂さんでは、スマレジのアプリケーションプラットフォーム「スマレジ・アプリマーケット」内のLINE公式アカウントから注文が可能な 「Lテイクアウト&オーダー」をご利用いただいていると伺っています。アプリ利用に至ったきっかけを教えてください。

コロナ禍に入り、2020年4月から1ヶ月半ほど直営店全店でお休みをいただきました。これは春華堂で初めてのことです。
お菓子というのはお客様の日常シーンの中にあるもので、365日いつでもお客様に選んでもらえることが使命と思ってこれまで営業を続けてきました。
しかしコロナの感染が拡大し、人の動きが抑制される中で各店の売上が下がっているのを感じ、ひとまず1ヶ月半は休業し、「お客様とメンバーに対する安心安全の確保と店舗運営における収支のあり方を考え直すきっかけとなる」と大きな決断を下しました。

その間に営業再開へ向けて、現在の状況でどのような運営体制が良いのか協議をしたところ、週休2日で営業することが1番良いのではないかという結論にいきつきました。そこで週2回お店を休むことにしたのですが、今度はお客様から「いつ休みか分からない」というお声をいただくように。それを解決するために、まずはLINEの公式アカウントで「今日はどの店舗が営業していてどの店舗が休みなのか」という日々の情報を発信することにしました。
しかし、次の課題として出てきたのが自社で提供している「春華堂公式アプリ」の存在です。このアプリは以前からあり、すでにスマレジの会員情報と連動してポイントが貯まるシステムを持っていました。新しくLINE公式アカウントがスタートしたことで両方で会員情報を持つことになり、連動できないかと調べたところ、「Lテイクアウト&オーダー」にたどり着きました。

Lテイクアウト&オーダー

LINE公式アカウントでモバイルオーダーが可能になり、「注文情報」がスマレジへ連携されます

スマレジ・ケーススタディ:春華堂

ルーツとなる和菓子はもちろん、華やかな洋菓子もラインナップ

ー実際にアプリ「Lテイクアウト&オーダー」をご利用されていかがでしょうか?

このアプリのすごいところは「春華堂公式アプリ」と会員情報を連携できる以外にも、LINE公式アカウント上で商品の予約ができる点です。オーダーシステムを持っているので、店頭に行かなくてもお客様は商品を選んで予約が可能となり、アニバーサリーケーキの販売などにも役立っています。店舗が休みでお店にスタッフがいなくても24時間LINEで予約ができるので、お客様にとっての利便性が高まったと思います。
また「うなぎパイ」をご注文いただくことが多いのですが、事前にアプリから注文していただくことで、店頭に来てから数が足りないということがなくなり、売上の機会損失を減らすことができています。

ー今後、アプリ「Lテイクアウト&オーダー」を活用しての販促戦略など、何か検討されていることはありますか?

LINE公式アカウントをスタートしてまだ一年も経っていないので、まずは会員数を増やしたいと考えています。繁忙期の1週間で友達数を500人増やそう、という施策を打ってみたり、案内専属の派遣スタッフさんに入ってもらって導入促進することなどを検討しています。
またLINE公式アカウントに登録すると、毎朝8時に商品情報が届くんですよ。それを見て店頭に来てくださるお客様も徐々に増えてきているので、その様なロイヤルカスタマーを増やしながらリアルな情報発信を継続していきたいと考えています。
老舗の会社なので硬派だと思われがちなのですが、オーナーや経営陣がチャレンジに対して後押ししてくれる社風なので新しいシステムや販促をどんどん取り入れ、お客様のニーズにあったサービスを提供していきたいですね。
 
スマレジ・ケーススタディ:春華堂

「春華堂公式アプリ」と会員情報を連携

ー最後にお店のPRをお願いいたします。

春華堂は「うなぎパイ」が主力商品ですが、もとは創業明治20年の和菓子屋がルーツ。現在は洋菓子など多岐に渡った商品を提供しています。また、生産者のみなさんと直接的なつながりもあり、想いを込めて作っていただいた材料を、パティシエが素材の特性を活かしながら仕上げています。
最近では「スイーツバンク」という新しい本社複合施設をオープンしました。お菓子の本質である味はもちろん、目でも楽しめる場所や空間ですので、ぜひお越しいただきたいですね。

スマレジ・アプリマーケットのアプリを利用し、お客さまとのコミュニケーションに役立てている春華堂さん。スイーツのテーマパーク「nicoe」や「スイーツバンク」は新しい浜松の観光スポットにもなっており、長い間地域に愛され続けているお菓子屋さんだと改めて感じました。

スマレジ・ケーススタディ:春華堂

導入について、
お気軽にお問い合わせください。

有限会社春華堂
〒432-8047 静岡県浜松市中区神田町553
名物「うなぎパイ」をはじめ、洋菓子やカフェなども展開する、老舗お菓子屋です。
業態・業種
飲食小売
店舗数
7店舗
売上
非公開
スタッフ人数
125名
記事作成:2022/02/03