人件費の削減を実現する
「モバイルオーダー導入」を徹底解説
自店舗にモバイルオーダーの導入を検討している店舗経営者も多いのではないでしょうか。
モバイルオーダーとは、顧客が自身のスマートフォンから注文や決済を行える仕組みのことです。
店内に設置されたQRコードを読み込んで席から注文したり、来店前にアプリやブラウザを通じてテイクアウトを予約したりできるため、利便性の高いサービスとして注目されています。
この仕組みはコロナ禍を契機に急速に普及し、現在では非接触ニーズへの対応や人手不足解消の手段として導入が拡大しています。
特に、従来スタッフが担っていた注文受付を顧客自身が行うことで、必要人員を減らし、人件費の削減に直結する点が大きな導入効果となっています。
モバイルオーダーは飲食店だけでなく小売やイベント会場でも利用が広がり、今後さらに需要が高まると見込まれています。
本記事では、代表的なモバイルオーダーサービスの比較から、導入メリットや注意点などを整理し、自店舗に適したモバイルオーダーの導入に役立つ情報をまとめます。
モバイルオーダー導入事例:1日あたり2人分の人件費を抑制
焼肉店のモバイルオーダー導入事例
モバイルオーダーの導入により、通常4〜5人必要なホール業務を2〜3人でまわすことが可能になりました。結果として、1日あたり2人分のホールスタッフ人件費を削減できています。
必要なスタッフ数の最小化は、日々の人件費削減だけでなく採用コストの軽減にも繋がっています。近年、人材確保が難しくなっているため、採用コストの抑制も図れたのは助かりましたね。
モバイルオーダーの導入前は、「おもてなしの質が低下するのでは」という懸念もありましたが、実際には注文業務を行わなくて済む分、料理や焼き方の説明を丁寧に行えるようになりました。そのおかげで、食べログやGoogle Mapの口コミでスタッフの接客が高評価を得ています。
また、スタッフを呼び出す必要なくお客様が好きなタイミングで注文できるため、オーダーから提供までの時間も短縮されています。尚、システムだけに頼るのではなく、口頭でドリンクの追加注文を依頼された際などは、ハンディ端末を使用して柔軟に対応しています。
東京都内で「鶏焼き肉 囲」を展開する株式会社はらぺこでは、スマレジとモバイルオーダーサービス「L.B.B.Cloud」を連携させて運用しています。
その結果、通常4〜5人を必要としていたホール業務を2〜3人で運用できるようになり、1日あたり2人分の人件費削減を実現しました。
人材確保が難しい外食産業において、日々の人件費だけでなく採用コストの抑制にまで効果が及んでいる点は注目に値します。
さらに、モバイルオーダー導入前は接客の質の低下を懸念していましたが、実際には注文業務の負担が減ったことで、料理や食べ方の説明に十分な時間を割けるようになりました。
結果として、口コミサイトで接客に対する高評価を獲得するなど、顧客満足度の向上にもつながっています。
顧客自身が好きなタイミングで注文できる仕組みによって提供スピードも改善され、回転率の向上にも寄与しています。
この事例から、モバイルオーダーが単なる「省人化ツール」ではなく、人手不足への対応と顧客体験の質的向上を両立させる仕組みだということがわかります。
オペレーション効率化によるコスト削減と、接客の質向上による売上拡大を同時に実現している好例と言えるでしょう。
紹介した事例は下記記事より引用しましたので、本記事とあわせてご覧ください。
引用:鶏焼き肉 囲 |
スマレジ導入ケーススタディ
モバイルオーダーは「店内型」「店外型」「キャッシュオン型」の3種類
モバイルオーダーには複数の提供形態があり、利用シーンや業態に応じて適切な方式を選ぶことが重要です。ここでは、大きく3種類に分けられる「店内型」「店外型」「キャッシュオン型」の特徴を解説します。
1: 店内(イートイン)型モバイルオーダー
店内型は、顧客が自席に設置されたQRコードを読み込み、スマートフォンから注文・決済を行う方式です。スタッフを呼ぶことなく追加注文ができ、混雑時の対応や注文漏れを防ぐ効果があります。
人手不足解消や回転率向上にも直結するため、飲食店で最も普及が進んでいるタイプといえます。
店内型モバイルオーダーが向いている店舗
- 居酒屋や焼肉店:追加注文が多く、スタッフ呼び出しの手間を省ける
- カフェやファミリーレストラン:長時間滞在や複数人利用が多く、注文機会を逃さない
- ホテル内レストラン:スタッフ数を抑えつつ高品質な接客を維持できる
2: 店外(テイクアウト)型モバイルオーダー
店外型は、顧客が来店前にスマホで事前注文・決済を行い、店舗で商品を受け取る方式です。待ち時間を削減できるため、ランチタイムのピーク需要やテイクアウト需要に効果的です。
小規模飲食店からチェーン店まで幅広く採用されており、近年はEC的な購買体験を取り入れる手段として注目されています。
店外型モバイルオーダーが向いている店舗
- ファストフード店や弁当屋:ランチタイムなど混雑時に待ち時間を削減
- ベーカリーやスイーツ店:人気商品の売り切れを避けるため、事前予約として活用
- テイクアウト需要の高い個人経営レストラン:新規顧客を取り込みやすい
3: キャッシュオン型モバイルオーダー
キャッシュオン型は、店舗カウンターやイベントブースに掲示されたQRコードを顧客が読み取り、スマホ上で注文・決済を済ませ、そのまま商品を受け取る方式です。
仕組みは店外型に近いものの、提供スピードが重視される場面で特に力を発揮します。
キャッシュレス決済が前提で現金管理の手間を省けるため、フードフェスやビアガーデン、スタジアム売店といった短時間で大量注文が発生する業態に最適です。
キャッシュオン型モバイルオーダーが向いている店舗
- フードフェスや屋台イベント:来場者がスマホから即注文でき、混雑時の会計を効率化
- スタジアムやライブ会場の売店:短時間で大量注文を処理でき、現金管理の手間も軽減
- ビアガーデン:カウンターにQRコードを設置し、セルフ完結型のオペレーションを実現
このように、モバイルオーダーは導入シーンに合わせて異なる方式が存在します。自店舗の業態や顧客層に合ったタイプを選び、運用体制を整えることが、導入効果を最大化するポイントです。
主要モバイルオーダーサービス5社比較
モバイルオーダーの導入を検討する際に、多くの事業者が気になるのが「どのサービスを選ぶべきか」という点です。
現在は飲食店を中心に数多くのモバイルオーダーサービスが提供されており、それぞれ特徴や料金体系、強みが異なります。
ここでは代表的な5つのサービスを比較し、自店舗に合った導入を検討するための参考情報を整理します。まずは、以下の比較表をご覧ください。
主要なモバイルオーダーサービス5社の比較表
※スマレジ プレミアムプラスプラン(月額8,800円)以上の契約が必須
店内・店外でのオーダー、メニュー画面のカスタマイズ、多言語にも対応。
BASICプラン:11,000円
PROプラン:33,000円
初期・月額費用ともに無料から導入可能(決済手数料のみ)
(店内版/店外版)
店外版:デシャップディスプレイ利用料1,100円/1台+従量課金
複数メニューの切り替え、食べ飲み放題にも対応。
顧客データの収集と分析も可能。
※無料体験プランあり
曜日・テーブルごとのメニュー切替など豊富なカスタマイズ機能搭載。
※端末・周辺機器の料金は除きます。
上記の表からもわかるように、モバイルオーダーと一口に言っても、サービスごとに特徴は大きく異なります。以下に、それぞれのサービスについて詳しく解説します。
1: スマレジ・モバイルオーダー
スマレジ・モバイルオーダーは「スマレジの拡張アプリを追加するだけ」という導入の容易さが魅力のモバイルオーダーサービスです。
顧客がQRコードを読み込むだけで自分のスマートフォンから注文でき、店内利用からテイクアウトまで幅広い導入が可能です。
スマレジ・モバイルオーダーの特徴
- メニュー画面の自由なデザインや写真掲載に対応
- トッピング選択や売切れ表示など柔軟なメニュー管理機能
- 引換券モニターとの連携による調理・提供オペレーションの効率化
- 英語・中国語・韓国語・スペイン語に対応した多言語機能
- キャッシュレス決済端末「PAYGATE(ペイゲート)」連携による事前決済対応
飲食店における追加注文の省力化から、訪日外国人向けの多言語対応まで、業種や店舗規模を問わず活用できる拡張性の高いモバイルオーダーサービスです。
| 初期費用 | 月額費用 |
| 無料 | 11,000円(税込)/1店舗 ※スマレジ プレミアムプラスプラン(月額8,800円/税込)以上の契約が必須 |
2: L.B.B.Cloud(エルビービー・クラウド)
L.B.B.Cloudは、飲食店をはじめ、スタジアムやイベント会場、宿泊施設など幅広い業態で導入されているモバイルオーダーシステムです。
利用シーンに応じて機能をカスタマイズできる柔軟性が特長で、店内注文やテイクアウトのほか、クーポン発行や出来上がり通知、メルマガ配信など販促につながる機能も充実しています。
STARTERプランなら初期費用・月額費用ともに無料で、アカウントを作成すれば最短即日で利用を開始できる点は大きな魅力です。
ChatGPTの自動翻訳による5ヶ国語表示、中国ナンバーワンシェアの決済ブランド「Alipay+」対応でインバウンド需要にもしっかり対応可能です。
| 初期費用 | 月額費用 |
| 無料 | STARTERプラン:無料 BASICプラン:11,000円 PROプラン:33,000円 |
3: Okage Go 店内版/店外版(オカゲ・ゴー)
Okage Goは、飲食店の運営を支援する「Okageシリーズ」の中核サービスとして提供されるモバイルオーダーシステムです。
店内飲食向けの「店内版」と、テイクアウトやデリバリーに対応する「店外版」の2種類が用意されており、業態や利用シーンに応じた柔軟な導入が可能です。
店内版では、顧客がQRコードを読み込んで注文を完了でき、セルフオーダー形式で追加注文にも対応します。店外版では、アプリをダウンロードする必要がなく、店舗のWebサイトやSNSにリンクを設置するだけで注文受付が可能です。
管理画面は直感的で、フリーレイアウト機能を使えばオリジナル性の高いメニューを作成でき、固定レイアウトで手軽に設定することもできます。
リアルタイムでのPOS連携やサイネージとの連動にも対応しており、スムーズなオペレーションを実現します。
| 初期費用 | 月額費用 |
| 無料 | 店内版:5,500円〜 店外版:デシャップディスプレイ利用料1,100円/1台+従量課金 |
Okage Go(店内版)公式ページ / Okage Go(店外版)公式ページ
4: O:der ToGo(オーダー・トゥ・ゴー)
O:der
ToGoは、テイクアウトとイートインの双方に対応したモバイルオーダーシステムです。アプリ不要でブラウザから利用でき、GoogleマップやSNS、ポスティング用QRコードなど多様な導線から注文ページにアクセスできます。
テイクアウトでは事前注文・決済が可能で、受け取りまでの待ち時間を削減できます。イートインでは、来店客が店頭QRコードを読み込み、スマホ上で注文・決済を完了。調理完了時に通知が届き、受け取り口で商品を受け取る流れです。
またO:der
ToGoは、顧客属性と注文内容を組み合わせたデータを蓄積・分析できる点が特長です。例えば「20代女性に人気のメニューは何か」といった傾向を把握できるため、新メニューの開発やプロモーション施策に役立てることができます。
管理画面はシンプルで直感的、24時間365日のサポート体制も整っており、初めての店舗でも安心して導入できます。
| 初期費用 | 月額費用 |
| 要問い合わせ | 要問い合わせ |
5: Mr.Menu(ミスター メニュー)
Mr.Menuは、飲食店の運営スタイルに柔軟に対応できるカスタマイズ性の高いモバイルオーダーシステムです。
曜日や時間帯、テーブル単位でメニューを切り替えられる機能を備えており、ランチとディナーで異なるメニューを提供する店舗や、席ごとに異なるサービスを実施したい店舗にも対応可能です。
POSレジとの連携により、注文データや在庫情報を一元管理できるため、業務効率の向上にも貢献します。さらに、写真付きメニューや多言語表示といった機能により、顧客にとっても使いやすい環境を整えられます。
無料体験プランが用意されている点も魅力で、初めて導入する店舗でも安心して試すことができるサービスです。
なお、公式ページにて、注文画面をデモで体験可能です。
| 初期費用 | 月額費用 |
| 無料 | 要問い合わせ ※無料体験プランあり |
モバイルオーダーの導入によって得られるメリット
モバイルオーダーの導入は、店舗側と利用者側の双方に大きな利点があります。効率化や売上向上だけでなく、顧客体験の改善にも直結するため、多くの飲食店や小売店で導入が進んでいます。
ここでは、店舗とユーザーそれぞれの視点から、モバイルオーダーのメリットを解説します。
店舗側の4つのメリット
まずは、モバイルオーダーの導入によって店舗側が得られる4つのメリットについて、以下に解説します。
1:
人件費削減
モバイルオーダーを導入すれば、スタッフが注文を取りに行く必要がなくなり、その分調理や接客に集中できます。
これにより、少人数体制でも店舗運営が回しやすくなり、人件費の削減につながります。特に人手不足が深刻な飲食業界において、省人化の効果は大きく、長期的な経営改善にも寄与します。
2: 回転率向上
注文から提供までのプロセスが短縮されることで、ピーク時でもスムーズな運営が可能になります。
顧客が自分のスマートフォンから直接注文できるため、待ち時間を最小限に抑えられ、テーブルの回転率も向上し、結果として売上の底上げにつながります。
3:
追加購買の促進
店内では、顧客が好きなタイミングで気軽に注文できるため、追加注文が増える傾向があります。例えば、居酒屋で「もう一杯」と思った時に、スタッフを呼ばずに即注文できれば購買機会を逃しません。
これにより客単価が上がり、店舗収益の増加につながります。
4:
データ活用
モバイルオーダーを通じて蓄積される注文履歴や利用状況のデータは、メニュー改善や販促施策に活用可能です。
どの時間帯にどの商品が売れるのか、どの顧客層にどのメニューが人気なのかを分析することで、より効果的な商品戦略やキャンペーン設計につなげられます。
ユーザー側の4つのメリット
モバイルオーダーは、利用する側にもさまざまなメリットをもたらします。以下に、ユーザー側が得られる4つのメリットを解説します。
1:
待ち時間削減
モバイルオーダーを利用すれば、入店時や混雑時に長い列に並ぶ必要がなくなります。事前に注文・決済を済ませておけば、店舗では受け取るだけなのでストレスがありません。
店内利用でも、席から直接注文できるためスタッフを待つ手間が省け、快適に飲食体験を楽しめます。
2:
注文の正確性向上
注文内容がアプリやブラウザに直接反映されるため、聞き間違いや伝達ミスの心配がありません。複雑な注文でも顧客自身が商品やトッピングを選ぶことで、自分の希望通りの注文が可能になります。
結果として、店舗に対する満足度や信頼感も高まりやすくなります。
3: キャッシュレスの利便性
モバイルオーダーはキャッシュレス決済に対応しているため、現金を持ち歩かなくてもスムーズに利用できます。
財布を出す手間や釣り銭のやり取りが不要で、スピーディかつ安心感のある支払いが可能です。特に若年層や訪日外国人にとって高い利便性があります。
4:
非接触ニーズへの対応
感染症対策の観点から、非接触での注文や決済を求める声は年々高まっています。モバイルオーダーは、スタッフとの直接的なやりとりを最小限にしつつ利用できるため、衛生面で安心感を提供します。
安全性を重視する顧客にとって、大きな選択理由となります。
モバイルオーダー導入時の注意点
モバイルオーダーは利便性の高い仕組みですが、導入すればすぐに全てがうまくいくわけではありません。実際の運用では、顧客層や店舗オペレーション、提供する商品の特性によって課題が生じることがあります。
ここでは、導入時に押さえておきたい注意点について詳しく解説します。
1: 高齢層など一部の顧客層への配慮
モバイルオーダーに慣れていない高齢層やアナログ派の顧客は一定数存在します。完全移行ではなく、従来の注文方法を併用することで取りこぼしを防げます。
例えば、一部時間帯だけ有人対応を残す、メニュー表や口頭注文も選べるようにしておくのが現実的です。
2: 店舗オペレーションの混乱
新しい仕組みを導入すると、調理や配膳の流れが変わり、スタッフが戸惑うケースがあります。
そのため、最初は一部メニューだけをモバイルオーダー対応にして徐々に範囲を広げることで、段階的に慣れることができます。また、簡易マニュアルを作っておくのも効果的です。
3: 料理提供までのタイムラグによる品質低下
特にテイクアウト型では、注文から受け取りまでに時間差が生じやすく、料理によっては出来立ての品質を保てない場合があります。
できるだけ最良の状態で商品を提供する場合は、持ち帰りに適したメニューを中心に設定したり、受け取り時間を指定制にすることで、品質低下のリスクを抑えられます。
4: モバイルオーダー利用促進の工夫
せっかくモバイルオーダーを導入しても、顧客に使ってもらえなければ効果は出ません。店内にわかりやすいPOPを設置したり、スタッフが最初の一回だけ案内してあげたりするだけで利用率は向上します。
また、テイクアウト型ならSNSやLINEでの告知も効果的ですので、積極的に活用していきましょう。
まとめ
モバイルオーダーは、人手不足や非接触ニーズに応える仕組みとして着実に普及しつつありますが、その価値は単なる効率化にとどまりません。導入の仕方次第で「人件費削減」と「顧客体験の質向上」という一見相反する成果を両立できる点に大きな意義があります。
また、POSレジと連携させれば売上・在庫管理を含めた店舗運営全体の効率化が進み、単なる注文システムではなく「店舗マネジメントの基盤」として機能します。
モバイルオーダーは導入して終わりではなく、オペレーションや接客スタイルとの組み合わせ次第で成果が大きく変わります。自店舗の目的を明確にし、最適な形で活用することで、効率と満足度を両立する新しい店舗モデルを築くことができます。
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