決め手はポイントシステム連携と在庫管理機能。使いやすいとスタッフにも好評です。
Maker's Watch Knotは、高品質ながらリーズナブルな価格でカスタムオーダーできる、メイドインジャパンの腕時計ブランドです。ブランドの立ち上げやギャラリーショップのオープンにクラウドファンディングを利用したり、地方発の素材や技術とコラボレーションしたり、常に新しいことにチャレンジして注目を集めています。株式会社Knotで、ギャラリーショップの店舗開発とSVを担当している安藤さまと、表参道ギャラリーショップで店長を務める松岡さまに、スマレジの使い心地についてお話を伺ってきました。
ーギャラリーショップのオープン当時は他社のタブレットPOSを導入していたと聞いています。乗換を検討したきっかけは何だったのでしょうか?
Knotを立ち上げてからギャラリーショップをオープンするまでの間は、ECのみで時計を販売していました。そちらでポイントシステム(CROSS POINT)を導入することになったのですが、最初にギャラリーショップに導入したタブレットPOSには、ポイントシステム連携の機能がなかったんです。
実は、Knotの立ち上げにはMakuakeのクラウドファンディングを活用しました。おかげさまで300名近い方々に支援していただき、多くのメディアに取り上げてもらい、話題づくりをしながらKnotを立ち上げることができました。そして、1店舗めのギャラリーショップ(吉祥寺)の開店にも、同じくMakuakeを活用して、こちらは500名以上の方に支援していただきました。
ECの展開を始めたときからファンになってくれている方たちが、今度はリアル店舗のギャラリーに来てお買い物を楽しんでくれるかもしれない。さらに、Knotの時計は、ベルト交換で変化を楽しみながら長くお付き合いいただけるところも特徴です。Knotのファンでもあるリピーターのお客さまへのベネフィットとして、製品をご購入いただいた際にはポイントを付与したいと考えたんですね。そこで、もともとECで導入予定だったCROSS POINTと連携可能なPOSへの乗換を検討することになりました。
賑やかな表参道から一本入った通りに佇む表参道ギャラリーショップ
決め手はポイントシステム連携
ーファンになってくれたお客さまやリピーターのお客さまのためにも、ECのポイントとギャラリーショップのポイントを統合することは必然の流れだったんですね。乗換時には、CROSS POINT連携を条件に、いくつかのPOSを比較検討したうえでスマレジに決めていただいたんでしょうか。
ポイントシステム連携と、POSでの在庫管理ができることが条件でした。いくつかのPOSを比較して実際に相談に行ったりもしたのですが、開発に時間がかかったり、大部分を新規で開発する必要があるというパターンが多くて...。そんななか、スマレジはCROSS POINTとの連携実績があり、リテールビジネスプランなら在庫管理もできるということだったので、ショールーム商談の後、スマレジに決めました。
今、国内は7店舗、海外は4店舗のギャラリーショップがあるのですが、国内は全店でスマレジを導入しています。Knotの立ち上げから約4年が経ちますが、国内外合わせて10店舗以上のギャラリーショップとECを展開するまでに至りました。ここ数年のKnotの急成長を支えてくれたレジと言えます。
「電話サポートが助かります」表参道ギャラリーショップ・店長の松岡美和子さん
ーありがとうございます。とはいえ、いざPOSレジを乗り換えるとなるとさまざまな懸案事項が生まれてくると思います。実際乗り換えてみたところいかがでしたか?
ポイントシステム連携がきちんと機能するかということと、店舗スタッフが新しいレジでスムーズに対応できるのかどうかが、懸案事項としてありました。ポイントシステム連携は、不安な部分もあったのですが、スマレジ社のスタッフのフォローで無事稼働することができました。店舗スタッフの教育に関しても、導入時のトレーニング研修で細かいところまで質問に答えてもらえたので、その後アルバイトに教えるときにスムーズでしたね。そもそもレジとしてのデザインが使いやすく、さらに電話サポートが手厚いので、その後の運用も助かっています。
KnotはPOPUPショップを出す機会がしばしばあるのですが、POPUPショップのためだけの短期のスタッフも、スマレジの操作はすぐに覚えてくれます。わかりやすいインターフェイスということなんだと思います。
お店の雰囲気に溶け込むすっきりしたデザインのiPadスタンド
商品IDを工夫して商品開発にも活用
ー 現在、スマレジのリテールビジネスプランをご利用いただいていますが、コスト面については導入前と比較してどうでしょうか。在庫管理機能の使い勝手はいかがですか?
スマレジを導入するまでは、毎日の在庫管理をエクセルの表を使って手作業でやっていたんです。そこが自動化されて、そのためにスタッフが割いていた時間が30分近く短縮されたので、運用コストに関しては満足しています。1日30分とはいえ、毎日の積み重ねになるので、そこがカットできるのは大きいです。
在庫管理については、商品IDのつけ方を工夫しています。社内で管理している商品番号と紐づくように商品IDを付したうえで、スマレジの売上分析を商品開発のスタッフも閲覧できるようにしています。たとえば新しいベルトを作るときに、商品開発スタッフが「何がどのくらい売れているのか?」「どういうカラーバランスが適切なのか?」等々、販売データをもとに分析・考察できるので、参考にして商品開発を進めています。
日本各地に息づくモノ作りの伝統と世界を結ぶリストウェア「Knot」
ー リピーターのお客さま向けサービスのひとつとしてのポイントシステム導入というお話がありましたが、実際リピーターのお客さまは多いですか?
12月〜1月の繁忙期には、リピーターのお客さまが多くいらっしゃってくださいます。Knotの腕時計の特徴は「時計本体とベルトで自由な組み合わせが楽しめること」だと思われるかもしれませんが、実は私たちは「ベルトを簡単に変えることができて、長く愛用できる」というメッセージを発信し続けています。だから、リピーターとして戻ってきてもらえているんだと思います、ありがたいですね。
ギャラリーショップにいらっしゃるお客さまの特徴というお話だと、外国人のお客さまが多い点も挙げられると思います。入店ベースだと、表参道ギャラリーショップの場合は40%近くが外国人の方です。だから、実はスマレジの免税販売の仕組みが、すごくありがたいですね。外国人のお客さまは、お土産用やご家族へのプレゼントにまとめ買いをされる方も多いんです。免税書類が自動で作成できるので、レジ対応のスタッフはとても助かっています。
日本発のエントリーウォッチメーカーへ
Knotは、日本を含む東アジア全体をマーケットと見据えて、世界ナンバーワンのメイドインジャパンのエントリーウォッチメーカーを目指しています。手が届く価格で購入できる、ひとつめの本格的な機械式時計として選んでいただいたものを、ベルトを変えたりしながら、長く愛用していただきたい。ギャラリーショップで商品を見て触って選んでいただくこともできるし、ECでじっくり時間をかけて選んでいただくこともできます。それぞれのお客さまのライフスタイルに合わせたKnotの時計とのお付き合いを、長く楽しんでいただきたいですね。
今回インタビューに訪れた表参道ギャラリーショップ以外にも、国内外に11店舗を展開しているKnotさん。各ギャラリーショップの立地にもこだわりがあり、駅からほんの少し距離がある、その街の空気を楽しんで散策しながら来店してもらえる場所を意識しているんだとか。3月頭にはシンガポールギャラリーショップもオープンしたそうなので、国内外を問わずますますKnotファンが増えていきそうですね。
明るく入りやすい雰囲気のギャラリーショップで、お気に入りのKnotとの出会いを