調剤薬局のレジには専用の
POSレジがおすすめ!
必要な機能は?
更新日:2024/08/21
薬局でレジ業務の効率化を図りたい方の中には、POSレジの導入を検討している方もいるのではないでしょうか。
本記事では、調剤薬局のレジ打ちの特徴や、調剤薬局のレジ打ちに必須のPOSレジの機能、おすすめのPOSシステムを紹介します。この記事を読んで、調剤薬局の事業者はPOSレジの導入を検討してみてください。
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調剤薬局のレジ打ちは難しい?ドラッグストアとの違いとは
調剤薬局は、病院から出された処方箋にもとづいて薬剤師が薬を処方する場所です。
そのため、ドラッグストアのように商品をレジでスキャンして販売する方法とは異なります。ドラッグストアは一般用医薬品や食料品、日用品などを取り扱っているため、必ずしも薬剤師が対応する必要はありません。
また、ドラッグストアではレジ登録も商品に記されているバーコードをスキャンするだけなので、レジ打ちが初めての人でも簡単に対応することが可能です。しかし、調剤薬局の場合はお客様に応じてレジ登録の内容が変わり、単純に登録するだけではなく、具体的な薬の説明をする必要があります。
調剤薬局のレジ対応は複雑で手間がかかるので、医療システムと連携できるPOSレジとは相性がよいです。POSシステムは、職種に応じて搭載できる機能を変えられるため、調剤薬局に必須の機能が搭載されているシステムを導入しましょう。
調剤薬局に必須のPOSレジの機能
調剤薬局はレジ対応が複雑なので、必要な機能がいくつかあります。POSレジに必須の機能は主に以下の8つです。
- レセコン連動
- NSIPS連動
- 未収金管理機能
- 軽減税率対応
- キャッシュレス決済対応
- セルフメディケーション税対応
- 自動釣銭機対応
- 仕入、買掛管理
これらの機能が搭載されていると業務効率がアップします。それぞれどのような機能か説明するので、POSレジを選ぶときの基準にしてみてください。
レセコン連動
薬局のレジでは、レセコン(レセプトを作成できるコンピューターシステム)連動は必須です。POSレジとレセコンが連動することで、レセプト(診療報酬明細書)を見ながらレジ打ちをする手間を省けます。
調剤薬局では、お客様に対して薬の説明を細かく説明しなければならず手間がかかるため、説明に気を取られるとレジの入力ミスが発生する可能性が高いです。また、入力ミス等を防ぐために入念な確認作業を挟むと、その分レジ対応に時間がかかり、お客様を待たせる時間が長くなります。
レセコン連動機能があれば、薬剤師の負担軽減とスムーズなレジ対応が実現するので、レジの業務効率が格段にアップするでしょう。
NSIPS連動
NSIPS®(レセコンや調剤鑑査システム、錠剤・散薬自動分包機等の調剤システムを連動させるための共有仕様)と連動したPOSレジの導入をおすすめします。調剤薬局では、医師から処方された薬に加えて一般医薬品を販売することが多いのですが、従来のレジでは同時に会計を行うことはできませんでした。
分けてレジ登録をしなければならないため、入力の手間がかかるだけではなく、合計の計算ミスが発生する可能性もあります。しかし、NSIPS®と連動したPOSレジであれば、NSIPS®を介して調剤情報をやり取りするため、合算して会計することが可能です。会計業務の簡略化が実現するので、レジ対応が効率よくなるでしょう。
未収金管理機能
未収金管理機能が搭載されたPOSレジを導入することで、顧客情報の管理が簡単になります。お客様の未収金状況を管理するための機能で、現時点の未収金患者情報をリアルタイムに検索できます。
また、グラフ化することにより未収金の状況を視覚化できるため、全体の状況を瞬時に把握できます。他にも、過去の督促対応履歴が閲覧でき、支払いに協力的かどうかの確認が可能です。
未収金は未払いの発生から3年経過すると時効消滅するため、未収金の漏れを防ぐ必要があります。事業者は未収金対策が求められるので、未収金管理機能も押さえておきましょう。
軽減税率対応
軽減税率に対応しているレジを選びましょう。2019年10月に消費税が10%に引き上げされましたが、軽減税率制度によって消費税を8%で対応しなければならない商品があります。調剤薬局でも軽減税率の対象となる商品を扱っているのが一般的です。たとえば、以下のように、医薬品等に該当しないものは消費税8%で対応しなければなりません。
- 特定保健用食品
- 栄養機能食品
- 清涼飲料水(スポーツドリンクなど)
ちなみに、10%の消費税率は以下のものが対象です。
- 第2類医薬品
- 第3類医薬品
- 医薬部外品(リポビタンD、ユンケルなど)
軽減税率に未対応のレジを使うと、異なる税率の商品を扱うのは大変なので、軽減税率対応レジを導入しましょう。
キャッシュレス決済対応
キャッシュレス決済対応のレジを導入することもおすすめです。従来は現金のみが一般的でしたが、キャッシュレス決済対応が可能になることで、クレジットカードや電子マネーでの支払いができます。
現金のやり取りが少なくなれば、お金の受け渡しミスの発生を抑えることが可能です。また、お客様の会計手段の選択肢の幅が生まれます。薬の量が多くなれば、1回の決済金額も高額になる可能性が高く、クレジットカードなどで支払いを希望する人もいるでしょう。
金額に応じて決済方法を選べるようにすれば、顧客満足度向上につなげることもできます。キャッシュレス決済が普及しており、現金以外の支払いに対応していれば、若年層や中壮年層の獲得も実現するでしょう。
セルフメディケーション税対応
調剤薬局は、健康の維持や疾患予防のための制度として設けられたセルフメディケーション税制に対応しなければなりません。セルフメディケーション税制とは、特定の医薬品を購入した場合に、購入額に対して所得控除を受けられる制度です。
たとえば、スイッチOTC医薬品(病院で使っていた作用の強い薬を病院以外でも買えるようにした医薬品)が対象で、この薬を購入したお客様に対して購入を証明する書類を渡さなければなりません。
POSレジがセルフメディケーション税に対応していれば、控除の対象となる商品を購入した際に、対象商品であることを自動でレシートに印字できます。セルフメディケーション税制を受けるのに必要な書類の渡し忘れなどのミスを防ぐことが可能です。
自動釣銭機対応
自動釣銭機能が搭載されているレジを導入すれば、お金の受け渡しミスの防止に役立ちます。
レジ登録はスタッフが行い、精算をお客様自身で行ってもらうことで、正確なお金の受け渡しが可能です。
また、新型コロナウイルス感染症の対策としても有効で、お金を介してスタッフが感染することを防げます。さらに、スタッフの感染確率を下げることができるので、クラスター発生防止にも効果的です。現金のやり取りに抵抗を感じる人も増えているため、キャッシュレス決済対応の自動釣銭機を導入して、顧客満足度の向上を狙いましょう。
仕入、買掛管理
仕入、買掛管理機能は、事務処理に便利です。商品を仕入れるたびに必要情報を入力すれば、設定に応じて買掛金管理表や支払予定表を作成できます。
どこの取引先からどの商品をどれくらい仕入れたのか細かく把握し、支払い状況を瞬時に確認できるので、買掛金の管理におすすめです。
また、インボイス制度にも対応しており、免税事業者からの仕入時に元帳に仕入控除率を記載できるため、免税事業者と課税事業者を分けて管理できます。買掛金の管理は複雑なので、簡単な操作でスピーディに処理できるシステムも導入しておくと、事業者の事務管理負担を軽減することが可能です。
薬剤師は必見!調剤薬局におすすめのPOSレジ
POSシステムによって得意としている業種は異なります。そのため、調剤薬局と相性のよいPOSレジを選ぶことが重要です。
ここでは、調剤薬局におすすめのPOSレジを3つ紹介します。どのPOSレジを導入すべきか悩んでいる方は、システム選びの参考にしてみてください。
スマレジ
スマレジは各種レセコン・電子カルテと連携可能な医療システム対応POSレジです。また自動釣銭機と連動させることにより、お釣りの渡し間違いの防止、現金の受け渡しがないことで感染対策にも繋がります。
クレジットカード、QRコード決済など豊富な決済サービスとの連携も可能で、高額精算になりやすい医療会計にも対応できます。また、領収書に印字されたバーコード読み取りにより会計との連携もできるので、あえてレセコン・電子カルテと連動しない運用(NON-PLU対応)も可能です。
無料のプランから利用でき、サービスのグレードに合わせて月額5,500円(税込)からの有料プランも利用することができます。自動釣銭機機能と連動させる場合は、月額8,800円(税込)のプランとなります。
BCPOS
BCPOSは、調剤薬局向けのオールインワンPOSレジとして開発されました。
セルフメディケーション税制や軽減税率に対応しており、NSIPS®との連携も可能です。セルフメディケーション税制の対象商品にはレシートに★が印字され、一目で分かるようになっています。
また、レセコンの調剤会計データをPOSに取り込むため、OTC医薬品や日用品を一括会計できる点もおすすめです。ハンディーターミナルを使えば、仕入・棚卸・入出庫作業が簡単にでき、在庫管理にも役立ちます。
調剤薬局の業務にあわせて開発されているソリューションなので、業務効率アップにつながる機能を網羅している点が強みです。
BCPOSの機能一覧
BCPOSの機能を紹介します。主な機能は以下のとおりです。
- 医療システム連携
- セルフメディケーション税制対応
- 軽減税率・インボイス対応
- 免税電子化対応
- キャッシュレス決済
- 自動釣銭機
- 在庫管理システム
- ハンディPOS
調剤薬局に必要な機能は全て揃っていますが、特に特徴的なのが免税電子化に対応できる点です。免税販売手続きを電子化できるため、外国人の対応もスムーズにできます。インバウンド対策としても有効なので、外国人の来店が多い店舗に便利です。
BCPOSの費用
BCPOSを導入するには、基本POSレジセットとして安くて195,000円(税抜)かかります。
販売点数は450点までの制限はありますが、無料でサービスを利用することが可能です。
また、サブスクリプションのプランを利用すれば、月額5,000円〜/台で無料電話サポートや無料ソフトウェアバージョンアップを受けられます。オプションサービスもあるので、用途に応じて相談してみましょう。
レジポン
レジポンは、調剤薬局向けのPOSレジで、レセコン連携や処方箋とOTC医薬品の合算会計が可能です。
薬剤師の声をもとに作られたシステムで、調剤薬局の業務に必要な機能と便利な機能を兼ね備えています。
iPadを使用したレジになっているため、狭いスペースでも問題ありません。また、タブレットを所有していれば、導入コストも安く抑えられる点もおすすめです。調剤薬局の業務のために開発されたソリューションなので、導入する価値は高いでしょう。
レジポンの機能一覧
レジポンの機能には以下のようなものがあります。
- 医療システム連携
- セルフメディケーション税制対応
- インボイス対応
- OTC含む商品会計
- キャッシュレス決済
- 自動釣銭機
- 在庫管理システム
- 未収金管理
- 処方箋入金管理
- 精算レポートなど
レジポンでは業務に必要な機能が全て揃っています。未収金管理や処方箋入金管理など、管理業務に役立つ機能も豊富です。
また、分析機能も充実しており、顧客情報の分析や売上詳細の把握などもできます。機能性の充実度を優先したい方は導入を検討してみてください。
レジポンの費用
レジポンの費用は、見積もりで算出してもらう必要があります。問い合わせフォームから、薬局名または法人名、 導入予定の店舗数、地域、導入希望時期、お使いのレセコンメーカーを入力して、見積もりを依頼しましょう。
レジのミス防止や業務を効率化するためにもPOSレジを検討してみよう
調剤薬局では、薬の説明などお客様とのコミュニケーションが求められるため、レジ対応の負担が大きくなります。レジの入力ミス防止や業務効率化をするためにもPOSレジの導入がおすすめです。
スマレジでは、調剤薬局に特化したPOSシステムを提供しているので、興味のある方はお気軽にお問い合わせください。