Pasand by ne Quittez pas

ケーススタディ35

Pasand by ne Quittez pas

業態
:小売
形態
:新店舗開業
店舗数
:3店舗
利用機能
:リテールビジネス
ルシファーリサーチ株式会社 辻 久美子さま
 

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スタッフの経験とデータの合わせ技から生まれる無駄のないものづくり

東京・北青山。大通りから一本入ったところにまるでヨーロッパなのか中東なのか世界のどこかを切り取って来たような一軒家が佇んでいます。 こちらが今回お話をうかがった、アパレルショップ「Pasand by ne Quittez pas(パサンドバイヌキテパ)」。「ne Quittez pas(ヌキテパ)」を含む4ブランドを展開し、インドの伝統的な手仕事やセンスをモダンなデザインに融合したライフスタイルを提案しています。
同店を運営するルシファーリサーチ株式会社の辻久美子さんにスマレジやスマレジ・マーケットのアプリ活用についてお話をうかがいました。


ーまずはスマレジとの出会いについて教えてください。たくさんのタブレットPOSレジ事業者の中から、なぜスマレジを選んでいただいたのでしょうか?

以前は他社のPOSレジを利用していたのですが、店舗で売れたものとECで売れたものをそれぞれ手動で売上を立てなければならず大変だったんです。そこで2020年3月に新店舗「Pasand by ne Quittez pas」をオープンするタイミングでスマレジに切り替えました。元々基幹システムとして使っていた販売管理・在庫管理パッケージソフト「アラジンオフィス」と連携して自動的に在庫管理ができ、さらに勤怠管理サービスなど使いたい機能が充実していたことがスマレジを選んだ理由です。

ー現在何店舗でスマレジをご利用いただいていますか?

青山、Ginza Six、期間限定でNEWoMan新宿に店舗があり、全店舗でスマレジを使っています(インタビュー時点)。ポップアップストアなど含めると、一番多い時は全国5店舗で利用していました。

スマレジ・ケーススタディ:Pasand by ne Quittez pas

自然光がたっぷり入る店内に、カラフルな商品が映える

 

ースマレジの導入にかかったコストや手間について感想を教えてください。また、スタッフの教育にかかった時間や、実際に操作してみた感想などもあれば教えていただけますか?

iPadを用意するぐらいだったので初期費用はそんなにかからなかったですね。使い方については、店長と担当のスタッフは一度スマレジのショールームに行って操作や機能の説明を受けました。その他のスタッフの教育には、マニュアルとトレーニングモードを利用していますが、問題なく使えています。 スタッフ教育にかかる時間は、初めてレジを使う日の朝、オープン前の30分ぐらいですね。あとは営業中のお客様がいらっしゃらないタイミングに実際に触りながら覚えてもらいます。スタッフからは使いやすいし分かりやすいと評判です!

データの見える化でスタッフのモチベーションもアップ!

ー店舗でよく利用する機能や、気に入っている機能があれば教えてください。

値引き設定は便利ですね。セールアイテムやイレギュラーな割引対応も、事前に登録しておくことでレジでセールアイテムとして認識されます。もし値札にセールのタグを付け忘れていても、レジがリカバリーしてくれる。ヒューマンエラーが減りました。 個人的には売上を見るのが好きで、日次や月次で確認しています。また、「ne Quittez pas」とその他うちで展開しているブランドの売上比率をタイムリーに見られるのもいいですね。

ー売上分析機能ですね。時間、曜日、商品、部門などの軸で見ることができますが、特によく見る軸は何でしょう?また、そのデータをどのように活用されていますか?

基本的に、部門で見ています。売上分析データは、契約交渉のときなどに強い味方になります。たとえば、商業施設での契約更新の際に施設側が持っているデータだけではなく、自分たちで蓄積したデータを使って「見せたい軸」で話ができるのはいいですね。また、カレンダー上でお天気や売上、予算、達成率を見られるのも便利です。スタッフもそれを見れば「あとこれだけ売れば目標を達成できる!」といったことが一目瞭然です。

スマレジ・ケーススタディ:Pasand by ne Quittez pas

会計業務はバーコードでスマートに

 

ー経営者や店長さんだけではなく、現場のスタッフも積極的にスマレジを活用されているのですね!

そうですね。現場のスタッフは他の店舗の状況についてもけっこうこまめにチェックしています。「あの店舗はジュエリーがこんなに売れている」ということが店舗間で刺激になり、モチベーションにもつながっています。

アパレルMDの意思決定をデジタル化するアプリケーション「radial」

ースマレジ・アプリマーケットを通して、アパレルマーチャンダイジング(以下「MD」)のためにPOSデータを繋ぐアプリケーション「radial」を利用されていると伺っています。スマレジからどのデータをradialに連携して、MDのどういった意思決定に活用していますか?

売上と在庫のデータをradialに連携して使っています。元々当社は小売メインではなかったということもあって、タイムリーに売上を確認するというよりは上がってきたデータをスタッフにメールで送ってそれぞれが確認するという流れでした。それがradialを導入することによってタイムリーに確認して分析するようになりました。 また、週に1回MDミーティングを行い、どの商品が動いていてどの商品が動いていないのか、個人の感覚や感想ではなく、蓄積されたデータをデザイナー・営業・店長含めみんなで共有するようになりました。その上で各部門の意見を取り入れながら追加発注を決定しています。

radial

アパレル企業が見るべき基本的な商品動向はもちろん、商品ごとのアクションレコメンドまで、リアルタイムに表示

スマレジ・ケーススタディ:Pasand by ne Quittez pas

ジュエリーやライフスタイル雑貨の扱いがスタートし、商品数も増えた
 

ースタッフの感覚とデータをクロスさせて活用されているんですね。

在庫に関しては、radialが自動で提示してくれる「在庫リスク」タグや自動計算で算出してくれる在庫消化率と在庫消化週数を組み合わせて商品の現状を把握しています。売れるつもり、売れているつもりで発注していたものも実売の数字で示されることで、無駄なものを作らないようになりました。

「radial」とスマレジの連携でデザイナーと販売スタッフの距離が近づく

ー販売スタッフ側にも変化はありましたか?

現場では、radial上で商品にスタッフがコメントを残せる機能がとても便利です。接客中にお客様から聞いた声や購入の決め手に至った良いご意見を残しています。また、ご試着から購入につながらなかった際にいただくご意見もとても重要です。たとえば「ここが窮屈だった」とか「ここがこうだったら買ったのに」といったお客さまとの会話をデータとして蓄積し、次の企画に活かせるようになりました。

ー店頭でのお客さまとのやりとりが次の商品に生かされていくんですね。

はい、このコメントを書くことで販売スタッフの商品に対する意識が変わりました。スタッフによっては「ここをもっとこうした方がいい」という意見も残してくれて、デザイナーにもフィードバックできるようになったんです。スタッフみんなでよりよい商品を作ってお客様に届けようという気持ちのもと、会社として一つの方向に向かって行けるようになったと感じます。

スマレジ・ケーススタディ:Pasand by ne Quittez pas

お客様とのやりとりのメモも、スマレジに使用しているiPadでradialに入力

 

ースマレジと連携してradialを利用することが社内の意識改革につながったのは嬉しいです!今後取り組んでみたいことや、スマレジや連携アプリにこういう機能がほしいといったご要望があれば教えてください。

今後は、客層分析を進めていきたいですね。コメント欄にスタッフが「何十代、女性」といったお客様情報を残しているので、それを売上データと連携して商品開発などにつなげていきたいです。

ー取引ごとの売上分析機能活用するのはいかがでしょうか。また、あらかじめ年齢や性別などの客層情報を登録しておけば、販売時は選択するだけで客層が登録されます。

そうなんですね!顧客情報はデータベースあるので参照できますが、一見さんの情報が取れていないので、今後の新規開拓ためにどういうところを狙ってどういう商品を作ればいいのか、お客様の特徴を把握して売上アップにつなげていきたいです。

ー最後にお店のPRをお願いいたします。

2003年に「ne Quittez pas」 を立ち上げて約20年、生産拠点であるインドのクオリティの高い、サステナブルな商品を提案しています。社長をはじめスタッフが定期的にインドを訪ね、現地で働く方とまるで家族のように一緒に作り上げてきたブランドなので、商品に対する愛情はどこにも負けません。2020年には「Pasand by ne Quittez pas」をオープンし、ジュエリーや生活雑貨も取り扱い、ひとつの世界観を表現しています。“Pasand”はヒンドゥー語で「お気に入り」という意味です。お客さまにも是非お気に入りを見つけていただきたいです。

スマレジ・ケーススタディ:Pasand by ne Quittez pas

テクノロジーやデータを活用し、サステナブルなものづくりを行うルシファーリサーチ株式会社さん。その背景には時間をかけて構築してきたお客さま、スタッフ、そして生産地の方々との強い絆がありました。その集大成ともいえる、表参道のライフスタイルショップ「Pasand by ne Quittez pas」へ是非足をお運びください。


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ルシファーリサーチ株式会社
〒107-0061 東京都港区北青山3-8-3Nビル3F
インドの伝統的な手仕事やセンスを、モダンなデザインに融合したライフスタイルショップです。
業態・業種
小売業・リテール
店舗数
3店舗
売上
非公開
スタッフ人数
20名
記事作成:2021/12/06

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