アパレルMDの意思決定をデジタル化するアプリケーション「radial」
ースマレジ・アプリマーケットを通して、アパレルマーチャンダイジング(以下「MD」)のためにPOSデータを繋ぐアプリケーション「radial」を利用されていると伺っています。スマレジからどのデータをradialに連携して、MDのどういった意思決定に活用していますか?
売上と在庫のデータをradialに連携して使っています。元々当社は小売メインではなかったということもあって、タイムリーに売上を確認するというよりは上がってきたデータをスタッフにメールで送ってそれぞれが確認するという流れでした。それがradialを導入することによってタイムリーに確認して分析するようになりました。 また、週に1回MDミーティングを行い、どの商品が動いていてどの商品が動いていないのか、個人の感覚や感想ではなく、蓄積されたデータをデザイナー・営業・店長含めみんなで共有するようになりました。その上で各部門の意見を取り入れながら追加発注を決定しています。
radial
アパレル企業が見るべき基本的な商品動向はもちろん、商品ごとのアクションレコメンドまで、リアルタイムに表示
ジュエリーやライフスタイル雑貨の扱いがスタートし、商品数も増えた
ースタッフの感覚とデータをクロスさせて活用されているんですね。
在庫に関しては、radialが自動で提示してくれる「在庫リスク」タグや自動計算で算出してくれる在庫消化率と在庫消化週数を組み合わせて商品の現状を把握しています。売れるつもり、売れているつもりで発注していたものも実売の数字で示されることで、無駄なものを作らないようになりました。
「radial」とスマレジの連携でデザイナーと販売スタッフの距離が近づく
現場では、radial上で商品にスタッフがコメントを残せる機能がとても便利です。接客中にお客様から聞いた声や購入の決め手に至った良いご意見を残しています。また、ご試着から購入につながらなかった際にいただくご意見もとても重要です。たとえば「ここが窮屈だった」とか「ここがこうだったら買ったのに」といったお客さまとの会話をデータとして蓄積し、次の企画に活かせるようになりました。
ー店頭でのお客さまとのやりとりが次の商品に生かされていくんですね。
はい、このコメントを書くことで販売スタッフの商品に対する意識が変わりました。スタッフによっては「ここをもっとこうした方がいい」という意見も残してくれて、デザイナーにもフィードバックできるようになったんです。スタッフみんなでよりよい商品を作ってお客様に届けようという気持ちのもと、会社として一つの方向に向かって行けるようになったと感じます。
お客様とのやりとりのメモも、スマレジに使用しているiPadでradialに入力
ースマレジと連携してradialを利用することが社内の意識改革につながったのは嬉しいです!今後取り組んでみたいことや、スマレジや連携アプリにこういう機能がほしいといったご要望があれば教えてください。
今後は、客層分析を進めていきたいですね。コメント欄にスタッフが「何十代、女性」といったお客様情報を残しているので、それを売上データと連携して商品開発などにつなげていきたいです。
ー取引ごとの売上分析機能活用するのはいかがでしょうか。また、あらかじめ年齢や性別などの客層情報を登録しておけば、販売時は選択するだけで客層が登録されます。
そうなんですね!顧客情報はデータベースあるので参照できますが、一見さんの情報が取れていないので、今後の新規開拓ためにどういうところを狙ってどういう商品を作ればいいのか、お客様の特徴を把握して売上アップにつなげていきたいです。
2003年に「ne Quittez pas」 を立ち上げて約20年、生産拠点であるインドのクオリティの高い、サステナブルな商品を提案しています。社長をはじめスタッフが定期的にインドを訪ね、現地で働く方とまるで家族のように一緒に作り上げてきたブランドなので、商品に対する愛情はどこにも負けません。2020年には「Pasand by ne Quittez pas」をオープンし、ジュエリーや生活雑貨も取り扱い、ひとつの世界観を表現しています。“Pasand”はヒンドゥー語で「お気に入り」という意味です。お客さまにも是非お気に入りを見つけていただきたいです。
テクノロジーやデータを活用し、サステナブルなものづくりを行うルシファーリサーチ株式会社さん。その背景には時間をかけて構築してきたお客さま、スタッフ、そして生産地の方々との強い絆がありました。その集大成ともいえる、表参道のライフスタイルショップ「Pasand by ne Quittez pas」へ是非足をお運びください。