ケーススタディ46

弊社は、フリーランスの美容師向けのシェアサロン「SALOWIN（サロウィン）」を運営しています。施術用のスペースを提供する対価として、売上の20%と月額使用料をいただくビジネスモデルです。

美容師業界は一般的に給与水準が低いとされています。東京では月売上が100万円を超える美容師もいますが、実際の給与は売上の約3割に留まるのが一般的です。

弊社のシェアサロンでは、月に100万円の売上がある場合、売上の20%と固定費5万円をお支払いいただければ、残りの75万円は美容師側の収入となり、サロン所属時と比べて給与が2〜3倍に増える可能性があります。さらに、集客や事務処理のようなフリーランス美容師の負担を、勉強会、レッスン動画、税理士紹介などのサポートで軽減しています。

弊社はシェアサロンを通して、美容師業界の構造を変え、美容師の地位向上を目指して運営しています。（続きはこちらから）

スマレジに切り替える前は、現金、クレジットカード、QRコード決済などをそれぞれ別の方法で処理していました。レジを使用して現金取引、クレジットカードは専用端末、PayPayは各店舗毎にQRコードの立て札を掲示していました。

予約管理も各美容師が自身で行い、施術の情報を予約管理システムに入力していました。現金は全額を当社の口座に振り込む仕組みでしたが、美容師さんが予約管理システムに入力している情報と、弊社に振り込まれてきた金額に差異があることが頻繁に発生していました。

これは、美容師さんがお客様対応された後、1日の最後や1〜2週間経った後に、まとめてお客様の情報を入れるため、入力ミスが発生していることが原因でした。この調整作業が弊社の経理業務の大きな負担となっており、それを軽減するためにクラウド上で売上データを管理できるPOSレジへの移行を検討しました。

その中で、スマレジを選んだ理由は主に2つあります。

1つ目は、フリーランスの美容師が自身の売上だけ見ることができる、専用アカウントを作成できる点です。管理をする弊社側はサロン全体の売上や、拡張アプリを利用することで日別の担当者別売上も確認でき、経理の精算業務の効率化に役立てています。

2つ目は自動釣銭機の連携ができることですね。 いくつか自動釣銭機と連携できるPOSレジを比較検討しましたが、中国のロックダウンにより国内の自動釣銭機が不足しており、他社では納品できるかわからないと回答されたところ、スマレジはすぐに納品できるという回答をいただきました。

2022年1月には導入でき、そこから店舗拡大に合わせて毎月のように1,2台、多い時で6,7台も増やすことができました。

これまではクレジットカード、QRコード、自動釣銭機による現金授受など決済方法ごとに売上確認の場所が分かれていましたが、これらすべての決済をスマレジを通じて行うようになり、データを一元管理できるようになりました。 また、実際の決済金額が弊社に入金されるため、売上に関する差異が解消されました。

その後、毎月発生する各美容師の1ヶ月の売上から、弊社がいただく固定費や手数料を差し引いた金額を美容師さんにお返すための精算書の作成には、「シカクカ -売上分析・通知アプリ-」と「Yoom」というアプリを使用しています。 「シカクカ -売上分析・通知アプリ-」はスマレジの取引情報を基に分析できるアプリで、弊社は日別のスタッフ別売上をCSVでダウンロードできます。


このCSVファイルを「Yoom」と呼ばれるノーコードツールにアップロードすると、自動でPDF形式で精算書が出力されます。 結果として、これまで2週間かかっていた全美容師の精算書作成が、「シカクカ -売上分析・通知アプリ-」と「Yoom」を使用することで、2、3時間で行えるようになり、経理の業務負担を、40分の1に軽減することができました。

これからはスマレジの顧客データ分析も使っていきたいと思っています。 弊社は美容室の開業支援として、物件や内装業者の手配をするALL SHAREという事業も行っています。

ご利用いただいている法人の方からはサロン利用者の来店頻度の分析をしたいという要望も出てくると思いますので、スマレジの顧客管理機能と別のツールを併用してトータルサービスでご提供したいなと考え、現在設計しています。