3種類の
「オーダーエントリーシステム」
を図解で徹底解説
更新日:2024/12/25
オーダーエントリーシステムは、飲食店での注文から会計までのプロセスを効率化するためのシステムです。ハンディターミナルやスマートフォン、タブレットを利用して注文をデジタルで管理し、店舗全体で共有することで、キッチンではすぐに調理を開始でき、POSレジにも注文内容を連携し、在庫管理や会計処理を進めることができます。
オーダーエントリーシステムには様々なメリットがあります。例えば上に述べたように、注文データをキッチンやレジに即座に共有することで業務フローがスムーズになり、店舗の回転率向上につながります。また、注文内容がデジタルで記録されるため、オーダーミスや会計ミスなどのヒューマンエラーが減少し顧客満足度の向上も期待できます。
本記事では、3種類のオーダーエントリーシステムを解説し、その仕組みや種類、導入時の注意点、また、どのような店舗に適しているかについて詳しく解説してまいります。
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オーダーエントリーシステムの仕組み
オーダーエントリーシステムは、飲食店の注文管理を効率化するための仕組みです。まずは、システム全体の構成を図にまとめましたので、下記をご覧ください。
飲食店のオーダーエントリーシステムの仕組み
飲食店におけるオーダーエントリーシステムは、図のように「1.フロア」「2.キッチン」「3.レジカウンター(POSレジ)」「4.バックオフィス」の4つのエリアが連携しながら機能します。それぞれの役割を以下に説明します。
1:フロアでの役割
フロア(テーブル)では、ハンディターミナル端末やセルフオーダー端末(タブレットやスマートフォン)が利用されます。スタッフや顧客がこれらのデバイスを通じて注文を入力すると、無線アクセスポイントを介して注文内容がキッチンやPOSレジに送信されます。
これにより、注文がリアルタイムで店舗全体に共有され、迅速かつ正確なオーダー処理が可能になります。
2:キッチンでの役割
キッチンでは、ハンディターミナルやセルフオーダーの端末から送られた注文内容が、キッチンプリンターやキッチンモニターに出力されます。これにより、調理スタッフが効率的に調理を開始できる環境が整います。また、調理が完了したタイミングで、調理完了通知をフロアの端末に送信することも可能です。
3:レジカウンター(POSレジ)での役割
POSレジは、注文内容や会計処理を管理する重要な役割を果たします。会計時には、すでにハンディターミナルやセルフオーダーの端末から注文データが共有されているため、迅速で正確な会計処理が可能になります。
4:バックオフィスでの役割
バックオフィスでは、クラウドサーバーに集約されたデータを活用して店舗運営を最適化します。売上分析や在庫状況、またテーブル状況の把握などが主な役割です。これにより、経営者はリアルタイムで必要な情報を取得し、状況に応じた迅速な判断が可能になります。
このように、オーダーエントリーシステムにより、店舗内の各エリアが密接に連携することで、業務効率化と顧客満足度の向上を実現します。特に、注文ミスの削減や調理・会計のスピードアップが期待できるため、飲食店の運営において欠かせないシステムとなっています。
では次に、オーダーエントリーシステムの種類について解説します。
オーダーエントリーシステムの3つの種類
オーダーエントリーシステムには、「ハンディターミナル型」「スマートフォン型」「テーブル設置型(タブレット)」の3種類があります。それぞれの特徴をまとめましたので、下記の表をご覧ください。
オーダーエントリーシステムの3つの種類
- 専用端末のため操作性に優れ、使い勝手が良い。
- 耐久性が高い
- 専用のハンディ端末と比べて導入コストが低い。
- 注文以外の業務にも対応可能。
(タブレット)
- 人件費削減につながる。
- 顧客が自由に注文できる利便性を提供。
このように、3種類のオーダーエントリーシステムは、それぞれの特性が明確です。このため、店舗の規模や業態に応じて最適な選択をすることが重要です。それぞれの種類について詳しく解説します。
種類1:ハンディターミナル型
ハンディターミナル型は、オーダーエントリーシステムに特化した専用端末を使用し、直感的な操作性と高い耐久性が特徴で、入力された注文が即座にキッチンへ送信されるため、伝達ミスもなく非常に効率的です。特にチェーン展開するファミリーレストランや居酒屋など、大量の注文を効率よく処理したい店舗に最適です。
種類2:スマートフォン型
スマートフォン型は、ハンディターミナルの代わりにスマートフォンを活用する仕組みです。スマートフォンに専用アプリをインストールして使用する形式で、導入コストが低く、注文管理だけでなく在庫確認や座席状況の把握など、幅広い業務に対応できる柔軟性があります。個人経営の小規模な飲食店やコストパフォーマンスを重視する店舗に向いています。
種類3:テーブル設置型(タブレット)
テーブル設置型は、タブレット端末をテーブルに設置し、顧客自身が直接注文を入力する形式です。顧客が自由に注文を行えるため利便性が高く、スタッフのオーダー業務がなくなるため、人件費を削減しつつ接客など他業務の効率アップにもつながります。特に回転寿司や居酒屋など、頻繁に追加注文が発生する店舗で効果を発揮します。
このように、3種のシステムにはそれぞれの特徴や向いている業態・店舗がありますが、いずれも導入することで、飲食店に多くのメリットをもたらします。それでは次に、オーダーエントリーシステムのメリットについて詳しく解説します。
オーダーエントリーシステムの5つのメリット
ここでは、飲食店にオーダーエントリーシステムを導入することで得られる、主な5つのメリットについて解説します。
メリット1:回転率の向上
オーダーエントリーシステムを導入することで、飲食店の回転率が大幅に向上します。手書き伝票の場合、スタッフが注文を受けるたびにキッチンに戻る手間がかかりますが、オーダーエントリーシステムを使えば注文内容をテーブルから即座にキッチンへ送信可能です。キッチンでは注文を受け付けた瞬間に調理を開始できるため、料理の提供時間が短縮されます。
また、座席状況をリアルタイムで把握できる機能があれば、混雑時のスムーズな案内が可能になり、さらなる回転率の向上が期待できます。
メリット2:オーダーミスの防止
オーダーミスが発生しにくくなる点も、オーダーエントリーシステムの大きなメリットです。端末にはあらかじめメニューが登録されており、スタッフは選択するだけで正確な注文入力が可能です。これにより、手書き伝票にありがちな書き間違いや文字の読みにくさによるミスがなくなります。
さらに、テーブル設置型のシステムでは、顧客が直接注文を入力するため、スタッフとの間で生じる聞き間違いや言い間違いも防げます。この仕組みにより、正確なオーダー処理が可能になります。
メリット3:会計ミスの防止
オーダーエントリーシステムの導入により、会計時のミスを減らせることも大きなメリットです。注文データがシステム上で一元管理されるため、会計時に手計算や伝票確認が必要なくなり、計算ミスや商品の伝票漏れといった問題が防止されます。
あわせて、キャッシュレス決済と連携することで、金額の入力ミスも発生しにくくなるため、さらに会計ミスが抑制され、顧客に正確でスムーズな会計体験を提供できます。
メリット4:業務効率の向上
オーダーエントリーシステムはスタッフの業務負担を軽減し、業務効率を高めます。注文の取り消しや変更も端末上で簡単に処理でき、キッチンやPOSレジとの連携が迅速に行われるため、業務の流れがスムーズになります。
また、テーブル設置型のシステムであればオーダーを受ける業務自体がなくなるため、スタッフは接客や配膳など、他の業務に集中できるようになり、サービス全体の質の向上にもつながります。
メリット5:顧客満足度の向上
オーダーエントリーシステムによるスムーズで正確な注文対応により、顧客満足度を向上させることができます。料理の提供スピードが速くなることで顧客の待ち時間が短縮されるだけでなく、間違いのない注文提供が顧客に安心感を与えます。
また、テーブル設置型システムでは、顧客が自分のペースで注文を進められます。飲食店では顧客が注文時に悩んでしまい、スタッフを待たせて焦ってしまうというケースもありますが、そのような顧客に対してストレスのない注文体験を提供できる点は大きな魅力です。
このように、様々なメリットが得られるオーダーエントリーシステムですが、導入にあたってはいくつかの注意点もありますので、次に解説します。
オーダーエントリーシステムの導入における3つの注意点
ここでは、オーダーエントリーシステムの導入にあたって押さえておくべき注意点を3つ紹介します。
注意点1:初期費用と運用コストを確認する
オーダーエントリーシステムの導入時には、ハードウェア(端末やネットワーク機器)の購入費や、ソフトウェアやアプリのライセンス料といった初期費用が必要です。特にテーブル設置型の場合、テーブルの数だけ端末を用意する必要があり、総額が高額になることがあります。
また、クラウド型システムなどは、月額料金がランニングコストとして発生するため、長期的な運用コストを考慮した計画が重要です。店舗の規模や予算に合わせて、複数のプランやベンダーを比較し、適切な選択をしましょう。
注意点2:店舗に来店する高齢者比率を確認する
店舗にとって非常に有用なオーダーエントリーシステムですが、導入する前に、自店に来店する高齢者層がどの程度いるか把握する必要があります。なぜなら、、高齢者が多い店舗では、タッチパネルの操作が難しいと感じるケースが多くなり、スタッフサポートの負担が増える可能性があるからです。その場合は、ハンディターミナル型などスタッフ主導で対応できるシステムが向いています。
テーブル設置型のオーダーエントリーシステムを導入する場合は、自店に来店する客層を考慮することが大事です。
注意点3:トラブル時の対応策を立てておく
オーダーエントリーシステムは、通信環境の安定的な維持が極めて重要です。通信障害や機器の故障が発生した際の対応策を事前に用意しておくことが大切です。例えば、Wi-Fi環境の不具合が原因で注文情報が送信できなくなる場合、手書き伝票に切り替える準備を整えておく必要があります。
また、ハードウェアのトラブルに備えて、予備端末を数台用意しておくと安心です。特に繁忙期やピークタイムでは、システム障害が店舗運営全体に影響を及ぼすリスクが高まるため、手動でのオーダーや会計対応のフローを明確にしておくことが、スムーズな運営に直結します。
さらに、トラブル発生時に頼れるサポート体制があるシステムを選んでおけば安心です。システム導入前には、提供されるサポート内容や対応スピードを確認しておきましょう。
飲食店におすすめするスマレジのオーダーエントリーシステム「スマレジ・ウェイター」
高機能クラウドPOSレジ「スマレジ」が提供するオーダーエントリー専用アプリ「スマレジ・ウェイター」は、iPhoneやiPadにインストールすることで、オーダーエントリーシステムの運用を開始することが可能です。
スマレジ・ウェイター
市販のiPhoneやiPadを活用するため、高価な専用端末を必要とせず、低コストで運用を始められるのが特徴です。シンプルな操作性と豊富な機能により、飲食店の業務効率を大幅に向上させます。
スマレジ・ウェイターの3つの特徴
スマレジ・ウェイターの主な特徴は以下の3点です。
特徴1:専用端末不要で低コスト
市販されているiPhoneやiPadを活用することで、導入時の初期費用やランニングコストを抑えることができます。特に小規模店舗に適したコストパフォーマンスが魅力です。
iPhoneのスマレジ・ウェイターの画面
特徴2:クラウド管理によるリアルタイムの状況確認
スマレジのPOSレジと連携することで、売上や在庫データをリアルタイムで確認・分析できるほか、クラウド管理により、事務所や外出先からでもテーブル状況や店舗の運営状況を把握可能です。
飲食店の売上分析画面
スマレジPOSの売上分析機能の詳細は、下記ページをご覧ください。
POSデータの売上分析
特徴3:安心のサポート体制
スマレジでは、業界初のSLA(サービス品質保証制度)でを採用し、サーバー稼働率99.95%を保証しています。また、365日対応の電話サポートにより、トラブル発生時にも迅速な対応が可能です。スマレジのサポート体制については、下記より詳細をご確認ください。
安心・安全のサービス保証
プランと料金
スマレジ・ウェイターは、店舗規模やニーズに応じて選べる2つのプランを提供しています。
(オーダーエントリー)
(オーダーエントリー + スマレジ飲食店フルパッケージ)
スマレジ・ウェイターは、低コストで導入できる手軽さと、豊富な機能、そして手厚いサポート体制が魅力のオーダーエントリーシステムです。小規模店舗から大規模店舗まで幅広く対応可能で、効率的な飲食店運営をサポートします。詳しくは、下記の専用ページをご覧ください。
スマレジの「オーダーエントリー」
まとめ
オーダーエントリーシステムは、飲食店における注文から会計までのプロセスを効率化するための有用なツールです。手書き伝票で起こりがちな手間やミスを削減することで、店舗の回転率や業務効率を向上させる効果が期待でき、また、顧客満足度の向上にも大きく貢献します。
システムの中には、単に注文内容を厨房に連携するだけでなく、POSレジと連携して売上管理や分析を含めた業務全体の効率化を図るものもあります。導入する際には、店舗の規模や業態に合ったシステムを選ぶことで、さらなるサービス品質の向上が可能になります
充実したオーダーエントリーシステムを搭載!0円から始められる高機能POSレジ「スマレジ」