商習慣が独特な「酒屋」にPOSレジを
導入する3つのメリット
更新日:2024/12/4
酒屋にPOSレジを導入して、業務効率化を図りたいと考えているのではないでしょうか。
酒屋では、多種多様な銘柄のお酒を取り扱うため商品数が多く、さらに酒税関連の帳票発行や得意先ごとの管理など特有の商習慣もあり、在庫や売上などの管理業務が煩雑になりがちです。
しかし、POSレジを導入することで、そのような業務全体の効率化を実現する大きなメリットが得られます。酒屋にPOSレジを導入する主なメリットは下記の3点です。
メリット1:棚卸作業を効率化できる
メリット2:価格変動にも素早く対応できる
メリット3:取引先ごとに情報を一元管理できる
POSレジは、このように酒屋特有の複雑な管理業務の負担を大幅に軽減し、店舗運営全体の業務効率を高めるための強力なツールとなります。
本記事では、酒屋にPOSレジを導入するメリットを紹介するとともに、酒屋の業務効率を最大化する機能の紹介や導入における注意点など、酒屋におけるPOSレジの活用について詳しく解説いたします。
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酒屋にPOSレジを導入する3つのメリット
お酒という商品の性質上、酒屋は小売業の中でも、特に厳密な商品管理が求められる業種のひとつですが、POSレジを導入することで、煩雑になりがちな酒屋特有の業務負担を軽減することが可能です。ここでは、酒屋にPOSレジを導入することで得られるメリットを3つ紹介します。
酒屋にPOSレジを導入する3つのメリット
メリット1:棚卸作業を効率化できる
メリット2:価格変動にも素早く対応できる
メリット3:取引先ごとに情報を一元管理できる
これらのメリットについて、ひとつずつ解説してまいります。
メリット1:棚卸作業を効率化できる
酒屋には、多種多様なお酒が常に在庫されており、定期的な棚卸作業が必要ですが、酒屋の棚卸は負担が非常に大きい業務のひとつです。しかし、棚卸を効率化する機能を備えたPOSレジを活用することで負担を減らすことが可能になります。
商品のバーコードをスキャンするだけで在庫数を簡単に更新できるため、手作業による在庫確認に比べて時間が大幅に短縮され、棚卸作業の負担が軽減します。また在庫数がリアルタイムで更新されるため、棚卸の直後に正確な在庫状況を把握でき、発注や在庫調整がスムーズになります。
メリット2:価格変動にも素早く対応できる
酒類には、原材料の価格上昇や終売の影響により、販売価格が変動することがよくあります。POSレジでは、商品の価格を一括で変更できるため、価格変動に対して即座に対応が可能です。例えば、特定の商品に値上げや値下げをする際も、簡単に価格を変更し、すぐに店頭価格に反映できます。これにより、激しい価格変動に合わせた迅速な対応ができ、業務効率の向上にもつながります。
また、スマレジのようなクラウド型のPOSレジを導入することで、酒税法の改正や消費税率の変更など国の制度による価格変更も、POSレジの自動アップデートによって素早く対応することが可能になります。
メリット3:取引先ごとに情報を一元管理できる
酒屋は、一般顧客だけでなく飲食店や企業といった法人取引も多い業態です。得意先も多く抱え、それぞれ掛け率や注文方法が異なるため業務が煩雑になりやすい面があります。
POSレジでは、取引先ごとに顧客情報や取引履歴を一元管理でき、過去の注文内容や支払状況などを簡単に確認できます。さらに、掛売(後払い)などの支払い条件もPOSレジ内で管理できるため、得意先ごとに異なる取引条件があってもスムーズに対応可能です。これにより、顧客サービスの向上や会計業務の効率化が図れ、取引先との関係を円滑に維持できます。
このように、POSレジを導入することで、酒屋における業務の効率を大きく向上させることが可能になります。上に挙げたメリットを踏まえて、酒屋に導入するPOSレジに必要とされる、具体的な機能を解説してまいります。
酒屋に導入するPOSレジに必要な5つの機能
それでは、業務効率の最大化を実現するため、酒屋に導入するPOSレジに必要な5つの機能をひとつずつ解説します。
機能1:在庫管理機能
酒屋では、取り扱う商品の種類が豊富なため、正確かつ効率的な在庫管理が求められます。POSレジの在庫管理機能では、売れた商品の在庫がリアルタイムで更新されることで、在庫数の過不足を防ぎます。また、先に述べたように、POSレジの在庫管理機能により定期的に行う棚卸作業も効率化され、手作業に比べて精度が高くなります。
さらに、店舗と卸販売の在庫を分けて管理できる機能を備えることで、得意先など複数の販売先を持つ場合にも、各社ごとに正確で効率的な在庫管理を行うことができます。
機能2:売上分析機能
POSレジに搭載された売上分析機能は、商品カテゴリーが豊富な酒屋の販売戦略に非常に有用な機能です。売上分析機能では、商品ごとの売上データを収集し、売れ筋商品の把握や販売のピーク時を分析することができます。具体的には、季節ごとに異なる商品の売れ行きを分析することで、繁忙期に人気商品を増やす戦略を立てることなどが可能になります。
また、顧客の購入傾向やリピート率も把握できるため、どのようなお酒がどの顧客層に人気があるかを視覚化し、効果的なマーケティング施策に活かせます。酒屋における売上分析機能は、顧客の嗜好に応じた品揃えやプロモーションを考える際の強力なサポートツールとなります。
機能3:外部システム連携機能
酒屋には独特の商習慣があり、酒税関連の帳票発行や空容器の管理などを販売管理システムによって管理している場合があります。そのような場合、POSレジの外部連携機能により販売管理システムと連携することで、POSレジでの売上データや在庫情報が自動的に販売管理システムに反映され、業務の効率化が図れます。
これにより、帳票作成や税務申告に必要なデータが正確に管理され、手作業による入力ミスが防げます。また、空容器の出荷・回収状況もリアルタイムで追跡でき、煩雑になりがちな在庫管理がスムーズに行えます。結果として、法令遵守を確実にしながら、酒屋特有の業務負担を軽減できるようになります。
機能4:免税対応機能
酒屋は、訪日観光客に対して免税販売を行う機会も多いため、POSレジに免税対応機能も備えておくべきです。特に、2021年10月より免税販売手続きが完全電子化されたことにより、下記の機能が必要になります。
免税対応の具体的な機能
- 会計時の免税適用
- パスポート情報の読み取り
- 免税販売額の集計
- 国税庁へ送付する購入情報の電子データの作成
POSレジの免税対応機能は、免税販売の電子化に対応して、会計時の免税適用からパスポート読み取り、集計、そして国税庁へのデータ提出までの一連の作業を効率化します。これにより、免税手続きにかかるスタッフの業務負担が減り、顧客に対してスムーズな免税対応が可能になり、高まるインバウンド需要に対しても満足度の高いサービスを提供できます。
機能5:キャッシュレス決済機能
近年、あらゆる業界でキャッシュレス決済の需要が高まっております。POSレジにキャッシュレス決済機能があることで、クレジットカード、デビットカード、QRコード決済など、さまざまな決済方法に対応でき、顧客の利便性が向上します。
特に、機能4で述べたように、外国人観光客の来店も多い酒屋であれば、キャッシュレス決済機能は必須で備えておくべき機能です。また、キャッシュレス決済は現金管理の手間を減らし、金銭トラブルやミスを防ぐ効果もあります。POSレジで複数の決済方法を一括管理できるため、会計業務の効率化にも貢献します。
これらの機能により、酒屋の業務が大幅に効率化されるとともに、多様なニーズにも応えられる環境が整います。では次に、POSレジ導入における注意点について解説します。
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酒屋にPOSレジを導入する際の3つの注意点
ここでは、酒屋にPOSレジを導入する際に、特に押さえておくべき3つの注意点を解説します。
注意点1:「角打ち」を提供する場合は軽減税率・現金対応が必須
酒屋にPOSレジを導入する際、特に「角打ち」を提供している場合には、いくつか注意が必要です。角打ちとは、酒屋で購入したお酒をその場で飲めるスペースを提供する営業形態です。角打ちで提供されるおつまみなどには軽減税率が適用されず、持ち帰りの場合とは異なる税率が課されるため、軽減税率に対応したPOSレジが不可欠です。POSレジが軽減税率など複数税率に対応していれば、持ち帰り用と角打ち用の商品を区別して処理でき、税率計算のミスを防ぐことができます。
また、角打ちの支払いは現金払いが一般的であるため、キャッシュドロアと連動して現金決済に対応できるPOSレジを選ぶことも重要です。多様な決済手段が増えている現代でも、現金を主としたレジ対応は、角打ちを行う酒屋にとって必要不可欠です。軽減税率や現金対応に配慮したPOSレジを導入することで、角打ちの運営がスムーズになります。
注意点2:販売管理システムとの連携可否を事前に確認する
酒屋でPOSレジを導入する際には、現在運用している販売管理システムがある場合、導入するPOSレジが連携可能かを事前に把握することが重要です。
先に述べたように、酒屋には酒税関連の帳票発行や空容器管理といった独特の業務があり、それらの業務を販売管理システムの機能で管理している場合、その販売管理システムとPOSレジが連携することで、売上や在庫データの共有が自動化され、手動入力の手間を削減し、データの正確性も確保できます。
しかし、販売管理システムとPOSレジが連携できないと、手動入力の手間が増えミスのリスクが高まるほか、在庫管理が複雑化し、酒税関連の帳票作成や税務申告にも余分な負担がかかるため、どこまで連携可能かを事前に確認しておくことが重要です。
注意点3:アルコール販売は年齢確認が必要になるためセルフレジの導入は現実的ではない
会計業務の省力化・効率化のためにセルフレジタイプのPOSレジの導入を検討している場合もあるかもしれません。しかし、アルコール販売においては、厳格な年齢確認が義務付けられており、無人で年齢確認が可能なセルフレジは少なく、選択肢は限られてしまいます。
そのため、酒屋でセルフレジを導入することは現実的ではなく、対面で年齢確認ができる通常のPOSレジを導入すべきですが、もし会計業務の省力化を求めるなら、完全に無人の「フルセルフレジ」ではなく、スタッフが対応しつつ決済を顧客自身で行える「セミセルフレジ」の導入を検討しましょう。セミセルフレジでも十分に会計業務の効率化・省力化が図れるため、業務負担の軽減に役立ちます。
酒屋の業務効率を最大化するクラウドPOSレジ「スマレジ」を導入すべき5つの理由
スマレジは、iPadをPOSレジとして活用できる、高機能で柔軟なカスタマイズが可能なタブレット型のクラウドPOSレジです。様々な業務アプリを追加することで機能の充実を図り、自店の業務に特化したPOSレジにカスタマイズすることができる点が大きな魅力です。
小売業や飲食業など多様な業種に対応しており、酒屋への導入においても、あらゆる業務をサポートし効率を高める数々の機能を備えています。ここでは、酒屋で運用するPOSレジにスマレジを選ぶべき5つの理由について解説します。
理由1:高度な在庫管理機能で棚卸を効率化
スマレジでは、小売店向けの高度な在庫管理機能を備えており、膨大な商品カテゴリーを持つ酒屋の在庫管理業務を効率化し、売上向上やロス削減を支援する機能が充実しています。クラウド環境のため場所を選ばずリアルタイムで在庫数を把握でき、売上に応じて自動的に在庫が減算され、店舗や複数拠点の在庫情報が一元管理されます。
また、複数店舗間の在庫移動も可能で、他店舗に対して出庫依頼・出庫登録を簡単に行うことができます。
スマレジの在庫管理画面
棚卸の際には、バーコードリーダーを活用した効率的な棚卸が可能で、進捗状況をリアルタイムで管理できます。管理画面やレジ端末からデジタルで棚卸を行い、業務を効率化するほか、過去の棚卸履歴を閲覧でき、理論値と実際の在庫数の差異をPDFで出力できるため、在庫管理の精度が向上します。
スマレジの棚卸画面
さらに、掛け率や注文方法が異なる得意先を複数持つ酒屋の場合は、スマレジ専用のアプリを導入することで、取引先単位での情報を一元化でき、出荷や請求などの受注業務まで自動連携が可能になります。アプリについて詳しくは下記専用ページをご覧ください。
スマレジ専用在庫管理アプリ「ツクルデSaaS」
理由2:APIによる外部システムとの柔軟な連携が可能
酒屋にスマレジを推奨する理由の一つに、豊富な外部システムとの連携が可能な点が挙げられます。スマレジが提供するAPI連携機能により、CRM(顧客管理システム)やERP(基幹業務システム)などの社内システムや外部サービスと容易に連携できるため、データの一元管理と業務効率化を実現します。
APIによるスマレジと外部システムの連携イメージ
この外部システムとの連携機能により、酒屋が既に運用している販売管理システムともスムーズに連携し、売上や在庫データを自動的に同期できます。これにより、手作業によるデータ転記が不要になり、販売業務や在庫管理の負担が軽減され、経営判断に必要なデータもリアルタイムで集約できます。
スマレジのAPI連携について詳しくは、下記公式ページをご覧ください。
スマレジAPI
理由3:免税電子化にも対応
スマレジは、免税電子化に対応したクラウドPOSレジで、旅行者のパスポート情報を読み取り、免税販売手続きを効率化します。購入記録情報の電子データを自動で作成・保存し、国税庁への提供もワンストップで行えるため、手間が大幅に削減されます。また、最低購入金額などの免税条件を自動計算する機能があり、簡単な操作で免税適用が可能です。
さらに、Visit Japan WebのQRコードにも対応し、Visit Japan Webに登録している外国人旅行者は、QRコードをスマートフォンに表示することで、パスポート提示を省略してスムーズに免税対応ができます。
Visit Japan Webとは(デジタル庁)
「購入記録情報」のデータはクラウド上に7年間保存され、CSVでダウンロードも可能です。スマレジの免税対応機能についての詳細は、下記の公式ページをご覧ください。
スマレジの免税対応
理由4:あらゆる決済手段に対応可能
酒屋のPOSレジに必要な機能のひとつとして「キャッシュレス決済機能」を挙げましたが、スマレジではマルチ決済端末「PAYGATE(ペイゲート)」の活用がおすすめです。PAYGATEは、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済など主要なキャッシュレス決済に幅広く対応し、外国人旅行者がスムーズに買い物を楽しめる環境を提供します。端末はプリンター内蔵でレシート発行が簡単なため、観光客にも安心して利用してもらえます。
また、Wi-Fiと4G通信に対応しているため、カウンターに固定せず、店舗の様々な場所で柔軟に活用でき、例えば、ポップアップイベントや試飲スペースでの決済といった場面でもPAYGATEが活躍します。
PAYGATEの決済端末
PAYGATEは、スマレジとのシームレスな連携によりキャッシュレス決済を円滑に行え、酒屋として訪日客のニーズに応える体制を整えることが可能です。これにより、業務効率を高めながら、インバウンド顧客を含む多くの顧客の満足度向上も図ることができます。
PAYGATE
理由5:費用を抑えて導入することが可能
スマレジを導入すべき理由のひとつは、導入費用を抑えられる点です。スマレジは初期費用・月額費用が無料のプランをはじめ、ニーズや予算に応じた複数のプランを提供しています。酒屋向けの在庫管理機能や免税機能が活用できる「リテールビジネスプラン」も、1店舗あたり月額15,400円と負担の少ない価格です。
また、一般的なPOSレジは機器代が高額になりがちですが、クラウドPOSレジは機器の費用を安価に抑えることができる点が特徴であり、特にスマレジは、市販されているiPadをPOSレジとして活用できるため、新規で端末を購入し、あわせて周辺機器を揃えても十数万円程度から導入が可能です。
もし、酒屋にセミセルフレジの導入を検討する場合も、自動釣銭機などセルフレジの運用に必要な機器を一式定額でレンタルするプランも用意されています。このように、POSレジ導入にかかる初期費用を抑えることができるため、個人経営の酒屋など、小規模事業者が導入しやすいことがスマレジの大きな魅力のひとつです。
スマレジの各プランの詳細については、下記公式ページをご覧ください。
スマレジ・POSの料金プラン・価格一覧
まとめ
酒屋の経営においては、多種多様な商品の管理や、酒屋特有の商習慣により業務が煩雑になりやすい面があります。しかし、POSレジを導入することで、酒屋の様々な業務の大幅な効率化が実現し、また、今後も増加が予想されるインバウンド需要にも柔軟に対応することが可能です。
ぜひ、本記事で紹介したPOSレジの機能を含め、酒屋の業務に最適なPOSレジを検討してみてください。