店舗に導入するタブレットレジの
4社比較と活用のポイント

タブレットレジとは、iPadやAndroidタブレット端末に専用アプリをインストールし、POSレジとして活用するシステムです。従来の据え置き型レジと比べて導入や運用のハードルが低く、初期費用を抑えながらも多機能な業務管理ができる点で、近年多くの業種で普及が進んでいます。
特に、ユーザーインターフェースがシンプルで直感的に扱えるiPadを中心に設計されたサービスが多く、業態や業務スタイルに合わせて柔軟に構成できるのが大きな特徴です。
タブレットレジを導入する際は、店舗の規模や業態に応じて重視すべきポイントが異なります。小規模店舗(飲食店・小売店・美容室・宿泊施設など)であれば、初期費用や月額費用が無料のサービスを選ぶことで、コストを抑えて導入しやすくなります。
一方、チェーン店や大規模店舗では、既存の業務システムと連携できるか、柔軟なカスタマイズが可能かといった拡張性が重要な選定基準となります。
本記事では、代表的な4社のタブレットレジの特徴を紹介するとともに、業種や店舗規模ごとの活用法や、タブレットレジの主な機能などについてわかりやすく解説します。
スマレジは、誰にでもわかりやすく、直感的に操作できるPOSレジです。
レジ業務の効率化や売上管理もこれ一台でかんたん。POSレジがはじめての方からも多く選ばれています。
スマレジの資料をダウンロードする
大手4社のタブレットレジを比較
タブレットPOSレジは、各サービスごとに料金体系や対応機能、外部連携の柔軟性などに違いがあります。業種や店舗規模、運用スタイルに合ったサービスを選ぶためには、基本的なスペックや対応範囲をあらかじめ比較しておくことが重要です。
以下に、大手タブレットレジサービス4社の主な特徴をまとめました。
タブレットレジ4社の比較表
プレミアム:
5,500円
プレミアムプラス:
8,800円
フードビジネス:
12,100円
リテールビジネス:
15,400円
(すべて税込)
JMSおまかせサービス
stera terminal
StarPay
STORES決済
Square
楽天ペイ
ペイメント・マイスター
Square
stera terminal
StarPay
STORES決済
Square
JMSおまかせサービス
オムニカード・ペイメント
・豊富な機能と高い拡張性(システム連携やカスタマイズ可能)
・365日対応の手厚いサポート体制
・機器を定額でレンタル可能
・基本レジ機能、管理・分析、サポート全般がすべて無料
・90万アカウントを超える利用実績
・あらゆる業種や規模に対応可能
・導入前にお試し期間で利用可能
・初期・月額無料でキャッシュレス決済の手数料のみ負担
・ECサイトを無料で開設でき、自動でPOSレジと連携
以下に、各サービスの特徴や強みを詳しく解説します。導入時のコストや機能性、サポート体制などは各社で大きく異なるため、自社の業態や運用方針に合った選定が重要です。
1: スマレジ

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スマレジは、導入のしやすさと高い拡張性を兼ね備えたクラウド型タブレットPOSレジです。
小規模店舗も導入しやすい、初期費用や月額費用を抑えられる無料プランに加え、店舗の成長に応じて機能を拡張できる有料プランも用意されており、柔軟な料金体系が特徴です。必要な周辺機器を定額でレンタルできる点も、導入コストを抑えたい店舗にとって魅力のひとつです。
在庫管理や顧客管理、売上分析といったタブレットレジの主要機能はもちろん、飲食店向けのオーダーエントリーや小売業向けの免税販売など、業種特化のオプションも豊富に揃っています。
また、外部サービスやシステムとの連携も充実しており、店舗がすでに利用している会計ソフトや予約システム、ECプラットフォームなどとのデータ連携により、店舗運営の効率化を図ることができるため、データ連携が必要な小中規模店から、チェーン店や大規模店への導入も可能です。
サポート面では、電話・メール・チャットのほか、365日対応の電話サポートなど、手厚い支援体制が整っており、初めてPOSレジを導入する店舗でも安心して運用を開始できます。システムの稼働保証制度(SLA)も用意されており、安定性や継続運用の面でも高く評価されています。
スマレジの詳細についてご興味のある方は、下記公式ページをぜひご覧ください。
スマレジ公式サイト
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2: Airレジ
Airレジは、リクルートが提供する無料のタブレットPOSレジです。基本的なレジ機能に加えて、売上分析・在庫管理、会計ソフトとの連携といった日常業務を支える機能をすべて無料で利用できるのが最大の特長です。
iPadやiPhoneに専用アプリをインストールするだけで使い始めることができ、操作画面も直感的でわかりやすいため、初めてPOSレジを導入する店舗でもすぐに使いこなせるようになります。
また、キャッシュレス決済サービス「Airペイ」と連携することで、端末1台でクレジットカード・電子マネー・QRコード決済まで幅広い支払い手段に対応可能です。レジと決済端末の連携もスムーズで、会計時のオペレーション負荷を軽減できます。
メールやチャットなどによるサポート体制も無料で提供されており、初期費用・月額費用をかけずに、業務の効率化を実現したい小規模店舗には特に適した選択肢といえるでしょう。
Airレジ公式サイト
3: ユビレジ
ユビレジは、iPad専用のタブレットレジとして早くから市場に登場し、多くの店舗に支持されてきたサービスです。
「カンタンがいちばん」をコンセプトにしたシンプルで直感的なUI設計により、スタッフ教育の負担を軽減しながら即戦力として活用できる点が評価されています。売上管理・分析、顧客管理など、店舗運営に必要な機能がプレミアムプラン(月額7,590円)で利用できるため、中小規模の店舗にとって非常にコストパフォーマンスに優れた選択肢です。
キャッシュレス決済については、楽天ペイやSTORES決済をはじめとする複数の決済サービスと連携可能で、クレジットカード・電子マネー・QRコード決済など幅広い支払い方法に対応できます。
また、電話・メール・オンサイト保守など、店舗運営に合わせたサポート体制も整っており、導入後の運用も安心です。導入前に1ヵ月のトライアル期間を利用することができるため、実際の使用感を確かめながら検討することが可能です。
ユビレジ公式サイト
4: Square POSレジ
Square POSレジは、決済サービスで知られるSquareが提供するタブレットレジで、無料で使える高機能なPOSアプリとして高い人気を誇ります。多くのタブレットレジサービスがiOS(iPad・iPhone)対応である中、Androidにも対応している点が特徴です。
SquareのPOSアプリには、売上管理、在庫管理、顧客管理、複数店舗管理など、店舗運営に必要な機能があらかじめ搭載されており、特に小規模店舗や個人事業主にとって導入しやすい設計になっています。
また、Squareの強みである決済機能との一体化も大きな魅力です。専用のカードリーダーを使えば、クレジットカード・電子マネー・QRコード決済などに対応でき、初期費用・月額費用は不要で決済手数料のみというシンプルな料金体系も支持されています。
さらに、オンライン販売機能(無料ECサイト作成)や請求書発行、予約受付など、実店舗とオンラインをまたぐ販売チャネルも統合的に管理できるため、業種を問わず活用の幅が広がっています。
Square POSレジ公式サイト
業種別に見るタブレットレジの活用法
タブレットレジは、飲食・小売・サービス業など幅広い業種で導入が進んでおり、それぞれの業態に応じた使い方が求められます。会計業務の効率化だけでなく、接客や在庫管理、スタッフの業務負担軽減など、多方面にわたって活用できるのがタブレットレジの大きな魅力です。
ここでは、各業種における活用シーンや導入メリットを具体的にご紹介します。
飲食店におけるタブレットレジの活用

飲食業界では、利益確保が常に重要な課題となるため、開業間もない飲食店では、初期費用や月額費用を抑えられるタブレットレジを導入することで、コスト面の負担を軽減できます。
特に飲食店では、注文から会計、厨房連携に至るまで業務フローが複雑になりやすく、タブレットレジによって業務効率や回転率の向上を図る店舗が増えています。
代表的な活用方法としては、ハンディ端末や、テーブルオーダー、キッチンプリンターと連携する「オーダーエントリーシステム」としての運用が挙げられます。これにより、注文ミスの削減やホール業務の負担軽減が可能になり、限られた人員でも安定したサービス提供が実現できます。
また、カウンター型の飲食業態などでは、タブレットレジを「食券機」として運用するケースもあります。顧客が自分で操作して商品を選び、その場で会計を完了できるため、省人化と回転率の向上を同時に実現できます。
そのほか、売上分析や時間帯別の来客データなどを活用することで、仕込み量やシフトの最適化にも役立ちます。
スマレジはモバイルオーダーやテーブルオーダー、セルフレジや自動釣銭機にも対応し、飲食店の省人化を実現できます。
各種キャッシュレス決済とも連携可能で、従業員の不正を防ぐ操作ログ確認機能や、権限設定機能も備えています。
スマレジの飲食店向け資料をダウンロードする
飲食店でのタブレットレジの活用については、下記記事もあわせてご覧ください。
関連記事:飲食店経営者が知るべき「POSレジ」の選び方と9つの機能
小売店におけるタブレットレジの活用

小売業では、商品数が多く、在庫管理や売上処理、棚卸といった日常業務に多くの手間がかかります。そのため、POSレジ以外にもさまざまな業務システムが導入されており、タブレットレジを導入する際は、これらのシステムと柔軟に連携できることが重要です。
また、タブレットレジには、バーコードスキャナーと連携したスムーズな商品登録・会計処理に加えて、在庫のリアルタイム更新や入出庫管理、販売履歴に基づく在庫分析といった在庫管理機能が搭載されています。
特に、
さらに、
営業終了後のレジ締め業務においても、売上データの自動集計や現金過不足の確認がアプリ上で完結するため、手作業での確認作業を大幅に軽減できます。シフト交代時や複数スタッフでの運用にも適しており、業務全体の見える化にもつながります。
小売店でのタブレットレジの活用については、下記記事もあわせてご覧ください。
スマレジはセルフレジ・セルフスキャン・ハンディターミナルなど多彩なレジ運用に対応し、小売店の省人化を強力にサポートします。
売上・在庫をリアルタイムで一元管理できるほか、多店舗展開やECとの連携にも対応。各種キャッシュレス決済ともスムーズに連携します。
さらに、従業員の不正を防ぐ操作ログ確認機能や、役割に応じた権限設定機能を備え、安全・安心な運用を実現します。
スマレジの小売店向け資料をダウンロードする
関連記事:小売店に導入すべき「POSレジ」を完全解説
美容室におけるタブレットレジの活用

美容室では、施術メニューの多さやスタッフの指名管理、会計処理、予約対応など、フロント業務が煩雑になりがちです。こうした運用に対応できるシステムとして、タブレットレジの導入が進んでいます。
タブレットレジには、美容室ならではのニーズに対応したさまざまな機能が備わっています。特に、来店履歴や施術内容、購入商品の履歴などをタブレットレジの顧客管理機能で一元管理することで、紙の台帳管理が不要になるだけでなく、顧客ごとの好みや履歴に応じたパーソナルな対応が可能になります。
例えば、「前回と同じカラー剤を希望」や「次回来店時に割引を適用」といった個別対応をスムーズに実現でき、リピート促進や顧客満足度の向上にもつながります。
導入の際には「ホットペッパービューティー」や「EPARK」といった外部予約サイトとも連携可能なタブレットレジを選ぶことが重要です。これにより、複数チャネルからの予約を一元管理でき、ダブルブッキングの防止や施術スケジュールの最適化に役立ちます。
このように、タブレットレジ1台で予約・接客・会計・管理まで対応できるため、小規模店舗でも業務のスリム化が実現できます。
スマレジは予約管理・電子カルテ・LINE配信など多彩な運用に対応し、美容室・サロンの省人化を強力にサポートします。施術売上・物販在庫をクラウドでリアルタイムに一元管理できるほか、多店舗展開やEC通販との連携にも対応。クレジットカード・電子マネー・QRコード決済など各種キャッシュレス決済ともスムーズに連携します。さらに、従業員の不正を防ぐ操作ログ確認機能や、スタッフごとに細かく設定できる権限管理機能を備え、安全・安心なサロン運営を実現します。
スマレジの美容室向け資料をダウンロードする
美容室でのタブレットレジの活用については、下記記事もあわせてご覧ください。
関連記事:美容室の業務効率を高める「POSレジ」の5つの機能を解説
ホテル・旅館におけるタブレットレジの活用

ホテルや旅館では、フロントでの宿泊会計に加え、レストランや売店、スパなどの付帯施設でも会計業務が発生します。こうした複数の会計拠点の効率的な運用にタブレットレジが役立ちます。
各施設で発生した利用料金を宿泊費にまとめて合算できる「ルームチャージ機能」を備えたタブレットレジであれば、顧客がチェックアウト時に一括で精算できるため、支払いの手間が軽減され、サービス提供側も会計のミスや手間を抑えることができます。
また、既存の予約管理システムと連携可能なタブレットレジを導入することで、宿泊情報と会計データを紐づけて一元管理することも可能です。これにより、入力ミスの防止や会計業務の省力化が図れるほか、予約変更・延泊などにも柔軟に対応できます。
外国人観光客の多い宿泊施設においては、多言語表示に対応したタブレットレジであれば、海外からの宿泊客に対してもストレスのない案内が可能です。決済面では、AliPayなどの海外キャッシュレス決済ブランドに対応したレジであれば、訪日外国人観光客への支払い対応もスムーズになり、インバウンド需要を確実に取り込むことができます。
スマレジはホテル・宿泊施設向けにセルフレジ・セルフスキャン・ハンディターミナルなど多彩なレジ運用を実現し、フロントからレストラン、売店、ルームサービスまで部門横断的な省人化を強力にサポートします。売上・在庫をクラウドでリアルタイム一元管理できるうえ、主要PMSとの連携による自動部屋付け会計で手作業を大幅削減。マルチ決済端末と組み合わせれば多言語・多通貨のキャッシュレス決済にも対応し、チェックイン・チェックアウト業務をスムーズにします。さらに、スタッフごとの操作ログ確認機能や細かな権限設定機能、かんたんシフト作成・管理機能を備え、安全・安心かつ効率的な施設運営を実現します。
スマレジのホテル・宿泊施設向け資料をダウンロードする
ホテル・旅館でのタブレットレジの活用については、下記記事もあわせてご覧ください。
関連記事:ホテルに導入するPOSレジと相性が抜群な3つの必須機能
チェーン店・大規模店舗に求められるタブレットレジとは?
チェーン店や大規模店舗では、会計システムや在庫管理システム、ECサイトなど、既存の基幹システムや業務システムを運用しているケースが一般的です。そのため、新たにタブレットレジを導入する際には、こうした既存システムとの連携や、業務に合わせた柔軟なカスタマイズへの対応力が求められます。
導入時のチェックポイントとしては、以下のような点が重要です。
チェーン店・大規模店舗へタブレットレジを導入する際のポイント
- 自社の基幹システムとスムーズに連携できるか
- 業務フローに応じたカスタマイズが可能か
- 導入後の技術支援や運用サポート体制が整っているか
- チェーン店や大規模店舗での導入実績が豊富か
これらの要素を満たすには、単なるレジ機能だけでなく、企業の業務全体を見据えた拡張性や柔軟性が不可欠です。
スマレジは、このような要件を満たすタブレットレジとして最適な選択肢であり、POSシステムの中核として構築することも、既存の業務システムと連携してタブレットレジをインターフェースとして活用することも可能です。
システム連携や独自機能のカスタマイズにも柔軟に対応できるため、チェーン展開を進める企業や業務の複雑な大規模店舗にとって、スマレジは非常に実用性の高いタブレットレジです。
なお、大規模店舗へのスマレジの導入事例として、下記記事もあわせてご覧ください。
引用:有隣堂 | スマレジ導入ケーススタディ
ここまで、業種別・店舗規模別にタブレットレジの活用方法を解説してまいりましたが、それぞれの現場で活用されている背景には、レジ機能の柔軟性と拡張性があります。
次項では、こうした多様な業種に対応するタブレットレジの代表的な機能を整理して解説します。
タブレットレジの代表的な10機能
ここでは、タブレットレジに搭載されている代表的な機能を10項目に分類し、それぞれの役割をまとめました。どの機能が自店舗に必要かを把握することで、より効果的な導入や運用につなげることができます。
タブレットレジの10機能
- 機能
- 主な内容
- 1: 会計機能
- 商品登録/値引き/クーポン対応/軽減税率対応 など
- 2: 在庫管理機能
- 商品別在庫数の把握/入出庫/棚卸/アラート機能 など
- 3: 売上分析機能
- 日別・時間帯別・商品別・スタッフ別の売上集計/CSVレポート出力/ABC分析 など
- 4: 顧客管理機能
- 顧客情報の登録/来店履歴/購入履歴/カルテ記録/ポイントプログラム/DM出力 など
- 5: スタッフ管理機能
- 打刻/勤怠管理/担当別売上集計/シフト作成・管理 など
- 6: 予約管理機能
- 外部予約システムとの連携/スケジュール表示/オンライン予約ページ作成 など
- 7: キャッシュレス決済機能
- クレジットカード/電子マネー/QRコード決済との端末連携
- 8: 外部連携機能
- 会計ソフト/給与計算ソフト/販売管理システム/ECプラットフォームなどの連携
- 9: 多店舗管理機能
- 複数店舗の売上・在庫・スタッフの一元管理/店舗間の在庫移動 など
- 10: オーダーエントリー機能
- ハンディ連携/テーブルオーダー/キッチンプリンター出力 など
上記のとおり、タブレットレジは会計・在庫管理・顧客管理・予約管理・スタッフ管理など、店舗運営に欠かせない業務をひとつの端末でカバーできる点が大きなメリットです。クラウド型であることから、複数店舗や在宅でのリアルタイムの情報確認・分析にも対応しやすく、拡張性にも優れています。
タブレットレジとあわせて利用する周辺機器
タブレットレジは単体でも操作が可能ですが、実際の店舗運用ではさまざまな周辺機器との組み合わせによって、よりスムーズで効率的な会計環境を構築することができます。代表的な周辺機器としては、以下のようなものが挙げられます。
代表的な周辺機器
- 機器
- 主な用途・役割
- レシートプリンター
- 会計後にレシートを発行する。USBやBluetooth接続が主流
- キャッシュドロア
- 現金の収納・管理を行う。レジと連動して自動開閉する。レシートプリンターと一体化した機器もある。
- バーコードスキャナー
- 商品スキャンや在庫管理に利用する。主にハンディタイプと据え置きタイプに分かれる。
- カスタマーディスプレイ
- 顧客に対して会計金額や釣銭、購入内容を明示する。
- キャッシュレス決済端末
- クレジットカードや電子マネー、QR決済などの受け付けを行う。
- 自動釣銭機
- 現金会計の際に硬貨・紙幣の受け渡しを自動化する。
これらの周辺機器を活用することで、会計オペレーションの正確性とスピードが大きく向上します。一般的な小規模店舗であれば、タブレットレジ端末のほかに「レシートプリンター」「キャッシュドロア」「バーコードスキャナー」「カスタマーディスプレイ」「キャッシュレス決済端末」が揃えば最低限の運用は可能です。
機器の価格帯は数千円から数万円(自動釣銭機は数十万〜100万円程度)と幅があり、機器の仕様(有線・無線、対応OSなど)によって選定のポイントも異なりますので、対応機種の組み合わせには注意が必要です。
詳細な選び方や価格帯については、下記記事で詳しくまとめていますので、あわせてご覧ください。
関連記事:POSレジ導入に必要な機器一式の価格は15万円程度
なお、スマレジでは、こうした周辺機器を定額でレンタルできるサブスクリプション型のプランも用意されており、初期費用を抑えて導入したい店舗にとって心強い選択肢となっています。
スマレジの機器サブスクプラン
タブレットレジとPOS専用機の違い
POSレジの導入を検討する際、多くの店舗が迷うのが「タブレットレジ」と「POS専用機」のどちらを選ぶべきかという点ですが、それぞれにメリット・デメリットがあり、業種や店舗規模によって適した選択が異なります。
まずは両者の主な違いを、以下の比較表にまとめましたのでご覧ください。
タブレットレジとPOS専用機の比較表
- タブレットレジ
- POS専用機
- 概要
市販のPCやタブレットにアプリを入れるだけで導入でき、初期費用を抑えやすく、省スペースでの運用が可能。クラウド型のため、機能も常に最新に保たれる。
本体が大型で設置スペースが必要となり、導入・維持費ともに高額な傾向。堅牢性に優れ、周辺機器が標準装備されている点が特長。
- 価格(例)
- 市販タブレットなどの機器のみ10〜15万円程度
- ソフトウェアも含むと高額50〜数百万円程度
- 維持費
- ・故障した機器のみの買い替え
・アップデート費用なし - ・高額機器の故障による入れ替え
・ソフトウェアアップデート費用
- 操作性
- 直感的なインターフェイス
- 操作ボタンが多く、習得に時間がかかる
- 機能性
- ・高機能
・店舗に合わせたプランと機能 - ・デフォルト機能が多機能
・業務にあわせてカスタマイズ可能
1 電子レジスタ〈E-A207W-W〉 画像引用元:シャープ株式会社
タブレットレジは、iPadなどの市販されているタブレット端末に専用アプリをインストールすることで、簡単にPOS機能を導入できるのが特長です。導入コストが低く、省スペースで設置できるため、開業間もない小規模店舗や個人事業主に多く選ばれています。
また、既存システムとの連携に優れており、業務内容に応じた柔軟なカスタマイズも可能なことから、チェーン店や大規模店舗においても導入の選択肢として注目されています。
クラウド型で常に最新の状態で使える点や、機器の故障時も部分的な交換で済むといった柔軟性も魅力です。
一方、POS専用機は高額な初期投資が必要ですが、ハードウェアとしての堅牢性や耐久性に優れており、長期間の安定運用を前提とした設計がなされています。周辺機器が標準装備されているため、大規模店舗や業務の安定性を重視する業態では今なお根強い需要があります。
操作性についても、タブレットレジはスマートフォンのような直感的なUIで誰でも扱いやすい反面、POS専用機は複数の物理ボタンや独自インターフェースを持ち、スタッフへの操作教育にやや時間がかかる傾向があります。
iPadをすでに所有している場合は費用を抑えて導入可能
タブレットレジは、市販のiPadを活用して導入できるサービスが多いため、すでにiPadを所有している場合は、新たな端末購入費用がかからず、初期費用を大幅に抑えることが可能です。
ただし、タブレットレジアプリには、問題なく動作するために必要なスペックや対応OSバージョンなど(推奨環境)が定められており、古い端末ではアプリのインストールや正常な動作が行えない場合があります。
そのため、導入前には端末の性能やOSのバージョンが推奨環境を満たしているかを必ず確認しておく必要があります。
スマレジでは、安定した運用のために「推奨環境」が公開されており、以下のページから詳細を確認できます。
スマレジの推奨環境について
また、新たに端末を購入する場合、中古品を購入することでもコストを抑えることができますが、バッテリー劣化などのリスクもあるため、安さだけで選ぶのは避けたほうが賢明です。
可能であれば、Appleが公式に販売している認定整備済製品(※)を選ぶのが安心です。新品同様に整備され、保証もついた上で新品より安価に購入できるため、業務用途でも安定して利用できます。
※認定整備済製品:Appleが返品や初期不良品などを整備・再検査した上で販売する公式の再生品。1年間の製品保証が付き、バッテリーや外装はすべて新品に交換済み
レジ業務以外のタブレットの活用法3選
タブレットレジは、レジ業務だけにとどまらず、タブレットならではの柔軟性を活かして、さまざまな業務に応用できます。ここでは、店舗運営の中で特に実用性の高い3つの活用法をご紹介します。
活用法1: SNS運用による販促に活用
店舗運営では、混雑時と閑散時の波があるのが一般的です。タブレットを活用すれば、閑散時間を有効活用して、InstagramなどのSNS更新作業をスタッフに任せることができます。
特に、若いスタッフが得意とする領域であるため、業務の一環としてSNS運用を任せることでモチベーション向上にもつながります。日常の風景やおすすめ商品を投稿すれば、スキマ時間の活用がそのまま集客にも直結します。
ただし、企業アカウントとして発信する以上、投稿内容には慎重さも求められます。炎上リスクを防ぐためにも、社内マニュアルの整備やSNS研修を事前に実施することが重要です。
活用法2: デジタルカタログ端末として活用
商品数が多い業種や、選択肢の説明が必要な業種では、タブレットをカタログ端末として活用することで顧客満足度を高められます。
例えば美容室では、施術前にタブレットでヘアカタログを見せながら、スタイルやカラーを選んでもらうことで、完成イメージの共有がスムーズになります。家具店やアパレル店では、店頭にない商品の色違いやサイズ展開をタブレット上で見せることで、機会損失を防ぐことができます。
導入にあたっては、画像データやカタログアプリの準備が必要となりますが、紙の冊子と比べて更新も容易で、スペースを取らないというメリットもあります。
活用法3: 教育用・マニュアル閲覧用端末として活用
新人スタッフの研修やマニュアル確認にも、タブレットは有効です。接客対応の流れや、機器の操作方法を動画で保存し、いつでも確認できる状態にしておくことで、現場教育の効率が大幅に向上します。
多言語対応のPDFや映像資料を活用すれば、外国人スタッフへの研修にも対応可能です。また、店舗内の業務が属人化している場合でも、タブレット上に共通マニュアルを整備することで、業務の標準化にも寄与します。
ただし、情報の更新やバージョン管理を怠ると、誤った情報の共有につながる恐れがあるため、定期的な内容チェックとアップデート体制を整えておくことが重要です。
まとめ
タブレットレジは、従来のPOS専用機に比べて、コストや柔軟性の面で大きなメリットを持つ選択肢です。特に、開業間もない小規模店舗にとっては、初期費用や月額費用を抑えられ、低コストで導入できる点が大きな魅力です。
また、複数店舗を展開するチェーン店や大規模店舗においても、既存の業務システムなどと連携させることで、従来の運用を変えずに現場の効率化と本部管理の一元化を実現できます。
このように、規模や業種にかかわらず、それぞれの運用スタイルにフィットする柔軟性の高さこそが、タブレットレジ最大の強みです。導入時には、店舗の課題や目的を明確にした上で、必要な機能や拡張性、サポート体制などを比較・検討することが重要です。
スマレジは、誰にでもわかりやすく、直感的に操作できるタブレットPOSレジです。
レジ業務の効率化や売上管理もこれ一台でかんたん。POSレジがはじめての方からも多く選ばれています。
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